穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!
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絵本紹介
2022.12.07
クリスマスは1年の中でも大切なイベントですが、今年お子さんやお孫さんが生まれたご家庭にとって、あかちゃんの「はじめてのクリスマス」は特に思い出に残したいイベントだと思います。
クリスマスツリーやプレゼントを入れる靴下、アドベントカレンダーの準備は万端ですか?
プレゼントはもう選びましたか?
初めてクリスマスを迎えるお子さんに、楽しくクリスマスのことを知ってもらうのにピッタリの絵本、クリスマスの贈り物におすすめの作品をご紹介します。
ご家族で絵本を囲んで、思い出に残るクリスマスを過ごしてくださいね。
みどころ
クリスマスの夜、真っ白な雪の上にぽつんと置かれた「ぼうしくん」。一体どうしたのでしょう。どうやら、あわてんぼうの誰かさんが、落として行っちゃったみたいで……。
すると、そこへやってきたのは、うさぎさん。
「えーんえーん、今日はクリスマスなのにひとりぼっち。
誰もプレゼントをくれないよ。」
泣いているうさぎさんに、ぼうしくんは自分のボンボン飾りをプレゼントします。うさぎさんが喜んで泣きやむと、今度はくまさん、きつねさん、トナカイさんまで次々にやってきては、みんなひとりぼっちだと泣いているのです。心優しいぼうしくんは……。
人気作家・新井洋行さんが描く新しいクリスマス絵本の主人公は、ぱっちりおめめがチャームポイントのぼうしくん。この鮮やかな赤い色、フワフワの飾り、なんとなく持ち主は想像できますよね。だけど、全てがなくなってしまったぼうしくんの姿と言ったら。もう、早く迎えにいってあげてよね! みんながそう願う中、大丈夫、最後はみんなが嬉しい場面が待っています。
子どもたちと過ごすクリスマスの夜には、こんな可愛らしくて心あたたまる絵本がぴったり。何度でも読んであげてくださいね。
この書籍を作った人
1974年、東京生まれ。二人の娘の父。絵本作家・デザイナー。絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの社)、『みず ちゃぽん』(童心社)、『どじにんじゃ』(講談社)、『おおごえずかん』(コクヨS&T)、『ころころぽーん』(ほるぷ出版)など多数。挿画に「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)、「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)など。くもん出版からは、「えほんとあそぼ」シリーズのほかに『ぴーかーぶー!』『カチン コチン!』(絵・小林ゆき子)の2冊がある。
みどころ
青と黄色のまるの形が生きているように動きまわり、やがて物語を見出し、読む者の感情が揺さぶられていく。発売から50年以上経った今も、子どもから大人まで年齢に関係なく、世界中で愛され続けるレオ・レオ―二の傑作絵本『あおくんときいろちゃん』。装丁も新たに、ボードブックとして登場しました。
絵本の内容も文章もそのままに、でも小さなサイズとなったボードブック版。ところがその佇まいは、ずっと前からあったかのように自然です。そのまま机に立てられる程の厚みがありながら、決して重すぎず。コーティングがかけられ、更に鮮やかに輝く色彩も、違和感ないまま明るく目に飛び込んできます。
デザインは、グラフィックデザイナーの佐藤卓さん。やはりグラフィックデザイナーだったレオ・レオ―二が、絵本作家となるきっかけとなったこの作品。手がけられるにあたって、かなりの試行錯誤を繰り返されたのだそう。角の丸み、開きやすさ、書体、大きさ。小さな子でも楽しめるような工夫が施されながら、大人がコレクションしたくなる完成度。
「どんな人でも楽しめるように」
この絵本に関わった全ての人たちの声が聞こえるようです。クラシック版と合わせて、改めて欲しくなるこの1冊。ギフトとしても、ずっと大活躍してくれそうですよね。
この書籍を作った人
1910年オランダ アムステルダム生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー、および絵本作家として、米国でもっとも活躍した芸術家のひとり。「あおくんときいろちゃん」(至光社刊)「スイミー」「フレデリック」「アレクサンダとぜんまいねずみ」「さかなはさかな」「うさぎをつくろう」「じぶんだけのいろ」(以上好学社刊)などの作品がある。1999年没。
みどころ
クリスマスイブ、けんちゃんに届けられた荷物は…けんちゃんのきらいな野菜がたくさん!
でも、こんな手紙が添えられています。
「ひとつずつ てにとって
『いち にい サンタ!』と おまじないを いってね」
なんだか面白そうです。
けんちゃんは早速ためしてみますよ。
ピーマンを取り出して、「いち にい サンタ!」
すると、ちょきちょきぱちん。
ピーマンが細かく刻まれていき……いつのまにか大変身。
きらきらひかるお星さまが飾られた「あれ」になっちゃった!!
すごいすごい、これは魔法です。
しいたけは、ゆらゆらゆれるあのおもちゃ。
なすは、にゃおにゃお鳴く可愛いあの子。
そしてトマトは……あかい帽子に赤い服!!
驚くような変身が繰り返されるこの絵本は、楽しい「切り絵」の絵本。
シンプルな野菜の形をした色紙が、どんどんハサミを入れていくとまさかのものに。
これは大人でも感激してしまいます。
クリスマス、親子で一緒に読んで楽しんで。
少し大きくなったら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
例え、絵本みたいに上手にできなくても、心に残る時間になりそうです。
出版社からの内容紹介
好評をいただいた『つばめこうくう』に続く第2弾。
もうすぐ冬ごもりの季節です。カエル親子もおばあちゃんのうちで冬をすごす予定なのですが、乗るはずだった飛行機のハトが眠ってしまい、あやうく欠航に……?!
今作では、ぽっぽこうくうとともに、くものすくうこう第2ターミナル、ミノムシの形をしたミノレールがそれぞれニューオープンし、さらにスケールアップ。もちろん、個性豊かな虫たちもたくさん登場しますよ。
【出版社より】
地面や床はもちろんのこと、空港内のようすや虫たちも、前作よりもさらに微細な描写になっていて、何度読んでも新しい発見があり、飽きません。
また、飛行機が飛んでいる風景もうっとりするほど美しく、絵本の中で存分に空の旅を楽しんでいただけます。
この書籍を作った人
1985年東京生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」出身。作品に『つばめこうくう』、『ぽっぽこうくう』、『かるがもゆうらんせん』(すべて佼成出版社)、『しんごうきょうだいのにちようび』(絵本塾出版)、『のりかえでんしゃ』『おでかけくるま』(ともに学研)がある。