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- ためしよみ
絵本紹介
2023.09.22
スポーツ、食欲、芸術……いろいろなことを楽しめる、秋。そしてやっぱり「読書の秋」!
暑さと寒さのはざまの過ごしやすいこの季節は公園、ピクニック、おうちのベランダなど高い秋空の下での読書もおすすめ。さわやかな風を感じながら、おはなしの中にすーっと没入できる心地よい時間です。いつもよりちょっぴり夜更かしをして秋の夜長の読書タイムも、心満たされるひとときになりそうですね。
一日を通してじっくりと本に向き合える秋。
小さいお子さんなら絵本よりちょっと長めの幼年童話、小学生なら普段あまり手に取ることのなかった外国文学やファンタジー長編、ミステリーに挑戦してみるのはいかがでしょう。新しい読書体験は、子どもたちにとって本を読む楽しさと自信につながるのではと思います。
特に児童書は、読み継がれる名作や読み応えある長編物語も揃いました。大人のみなさんのこの秋の読書にも、ぜひ!
出版社からの内容紹介
迷って、なやんで、とびこんで、自分の「好き」をしごとにするまで。
読む「しごとば」シリーズ第2弾は、獣医師、オーケストラ団員、地域おこし協力隊の3職業を収録。
自分のしごとに出会うまでの紆余曲折、人生を変える言葉や人との出会いを、子ども時代から取材。
しごとへの道はひとつじゃない―
子どもから大人まで、心に響くエピソードが満載!
コミック仕立てで充実の読み応えです。
この書籍を作った人
1975年、静岡県浜松市生まれ。会社員、グラフィックデザイナーを経て、絵本作家に。『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞、『しごとば東京スカイツリー®』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞、『大ピンチずかん』(小学館)で第6回未来屋えほん大賞・第13回リブロ絵本大賞・第15回MOE絵本屋さん大賞を受賞。また2022年に第2回やなせたかし文化賞を受賞した。ほかの作品に『おしりをしりたい』(小学館)、『す〜べりだい』(PHP研究所)、『ねるじかん』(アリス館)など多数。
出版社からの内容紹介
どこかにありそうで、ここにしかない
――愛おしくてたまらない、小学4年生の日常。
ぼくの名前は原田楽太(はらだ らくた)。
みんなには「ラッタ」と呼ばれている。
4年生のクラスで出会った「かみやまくん」は、ほんのちょっと変わってる。
教室をうろうろしたり、妖怪にめちゃくちゃ詳しかったり。
ぼくは、なんだか「かみやまくん」がとても気になっていて……。
自分とはタイプの異なる友達を、
戸惑いながらも自然に受け入れいく「ラッタ」の姿が、
ユーモアたっぷりに描かれます。そして、子どもたちの目線から見た
「多様性」の在り方についても考えさせてくれる、日常ショートマンガです。
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ひみつにしたい! けど、みんなに言いたい! この本の面白さ!
ふたりのことは何度も何度も思い出す、と思います。
矢部太郎(芸人・漫画家『大家さんと僕』)
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この書籍を作った人
1980年、東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了。漫画家・イラストレーター。 挿画に『ひらけ!なんきんまめ』(小峰書店)、『日曜日』シリーズ(講談社)など。絵を担当した絵本に『だいくのたこ8さん』(くもん出版)、『まよいみちこさん』(小峰書房)、『ふしぎなかばんやさん』(鈴木出版)、『おすしですし!』(あかね書房)など。作絵の絵本に『おしっこもらスター』(あかね書房)、『ふしぎなえき』(交通新聞社)など。漫画に『クッキー缶の街めぐり』(青林工藝舎)などがある。
出版社からの内容紹介
英国ファンタジーの幻の名作が
よみがえる!
ファンタジーファン必読の1冊。
英国ファンタジーの父
J.R.R.トールキンが、
自らの子どもたちに読み聞かせて
楽しんだという
知られざるファンタジーの古典が、
現代に合う生き生きとした物語として
よみがえりました!
この本を、現代の作家コッサンテリに依頼して
新しい形でよみがえらせたのは、
多くの出版社に断られていた
『ハリー・ポッターと賢者の石』の原稿を
一読して出版を決めた、
英国の名編集者、バリー・カニンガム。
「トールキンに影響を与えた
すばらしい物語が、埋もれているのは
もったいないと思った」と語ります。
『ホビットの冒険』『指輪物語』の
ホビット族の原型となった、
ちょっと抜けているけど
気がよくて勇敢な<スナーグ族>と、
二人の子どもたちが、
魔女や人食い鬼、ゴブリンやトロールの
いる世界で、冒険をくり広げる物語。
口をきかない女の子フローラと、
サーカスで育った男の子ピップは、
<身よりのない子どもの家>で出会って
仲よくなった。
<子どもの家>で働いている
<スナーグ>のゴルボは、
二人に親切にしてくれる。
<スナーグ>は、人間より体が小さく、
ちょっと抜けているけれど、
親切で勇敢な種族だ。
でもある日、フローラたちに
規則を破ってお菓子を食べさせた、
という理由で、ゴルボはくびになり、
スナーグの国へ帰ってしまう。
一方二人は、ほかの子たちが
ピクニックに行ったのに、
罰として居残りをさせられる。
そこへ、あやしい大男が運転する
自動車がやってきて、
フローラがさらわれそうになる。
やがて二人は、森の<特別なイチイの木>に
できたすきまをくぐり、
世界へ足を踏み入れることに…?
ファンタジーファン、児童文学ファン
必読の1冊です。
出版社からの内容紹介
紀元前4000年の太古の世界。兄弟のきずなで結ばれたオオカミと共に、邪悪なものたちと幾度となく戦ってきたトラク。今は、ワタリガラス族の娘レンをパートナーにおだやかな毎日を送っている。しかし、ある日とつぜん、レンが彼の元を去ってしまった。なぜ? なんのために?――レンのあとを追うトラクの前に、きびしい極北の地と、<魂食らい>の呪いが立ちはだかる! 『決戦のとき』(シリーズ第6巻)でいったん完結した「クロニクル千古の闇」シリーズに、ファン待望の続巻が登場。圧倒的な迫力で描かれる壮大な物語が再び!
この書籍を作った人
兵庫県生まれ。『ゆきがやんだら』(学研)はオランダで銀の石筆賞を受賞。『きつねのかみさま』(ポプラ社・作:あまんきみこ)で日本絵本賞。『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌賞。『ぼく おかあさんのこと...』(文溪堂)では、フランスでPITCHOU賞、オランダで銀の石筆賞を受賞。絵本に『よるくま』(偕成社)、『ロンパーちゃんとふうせん』(白泉社)など多数。
この書籍を作った人
東京生まれ。出版社勤務を経て、翻訳家・編集となる。JBBY会長、「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表。青山学院女子短期大学教授。著書に『エンザロ村のかまど』(福音館書店)、『どうしてアフリカ? どうして図書館?』(あかね書房)など。アフリカ系アメリカ人を主人公にした絵本の翻訳に『ローザ』『わたしには夢がある』『つぼつくりのデイブ』『かあさんをまつふゆ』『むこうがわのあのこ』『川のうた』『リンカーンとダグラス』(以上光村教育図書)、『ひとりひとりのやさしさ』(BL出版)、『きみたちにおくるうた』(明石書店)、『イライジャの天使』(晶文社)、『ふれ、ふれ、あめ!』『ぼくのものがたり あなたのものがたり』(以上岩崎書店)、『じゆうをめざして』(ほるぷ出版)などがある。翻訳で産経児童出版文化賞、日本絵本賞、ゲスナー賞などを受賞している。訳書に『ゆき』『シャーロットのおくりもの』(ともにあすなろ書房)、『くらやみのなかのゆめ』(小学館)、『ひとりひとりのやさしさ』『やくそく』(ともにBL出版)など多数。
出版社からの内容紹介
貧しい家に生まれたひとり息子は、両親の愛情をまっすぐに受けとめて育ち、働きづめの母親を懸命に支えた。大好きな体操、個性的な先生たち、つらかったクリスマス、大金持ちになったおじ、母親との徒歩旅行……軽妙かつ率直に語られる数々のエピソードが胸に迫る。ケストナーのエッセンスがつまった傑作自伝、待望の新訳。
この書籍を作った人
エーリヒ・ケストナー(1899-1974)は,ドイツの詩人・作家。ドレスデンの貧しい家庭に育ちながらも、大学まで進む。新聞記者をへて、ベルリンで詩人として認められる。『エーミールと探偵たち』(1929年)で成功をおさめて以後、つぎつぎと子どもたちのための小説を執筆した。ナチス政権下で出版を禁じられたが、屈することなく執筆を続けた。戦後は、西ドイツペンクラブ初代会長としても活躍。1960年、国際アンデルセン大賞を受賞した。
出版社からの内容紹介
明治16年秋、博物館の怪異研究所で働くイカルは、突然の指名で、陸軍卿、大山巌とその婚約者、山川捨松の博物館観覧に同伴することになる。11歳で渡米し、大学卒業後に帰国した捨松の身の上を聞き、その聡明さと温かい人柄にひかれたイカルは、巌と捨松の結婚について、それぞれが仇敵である薩摩と会津の出身であることを根拠に、あらぬうわさが立てられていることに憤慨する。そんなある日、捨松の兄、山川健次郎が怪異研究所にやってくる。捨松と巌の結婚後、大山邸で続いている怪異現象について調査してほしいというのだ。所長のトノサマは、巌と亡くなった先妻との子どもの教育係として、イカルを大山邸に送りこむことを思いつく。
この書籍を作った人
1959年東京都に生まれる。児童文学作家。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会賞新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞。「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ「妖怪一家 九十九さん」シリーズ(理論社)、YA作品に『ふたつの月の物語』など、著作は多い。
出版社からの内容紹介
【序文より】
―4歳になった息子へ
おめでとう。お風呂あがりに見たきみの背中はこんなにも小さいのになんだかとても頼もしくて涙があふれてしまったよ。
なんだろう。この感情は。よくわからないけれど、どんどん大きくなっていく3歳のきみがよく使っていた不思議な言葉たちをここにまとめておく。
いつか忘れてしまわないように――。
父より
日常の中で息子が使っていた不思議な言葉たちを、コピーライターである父がエピソードとともに記録。
クスリと笑えてちょっぴり泣ける。写真には残らない"子どもの言葉"に着目した、新しいかたちのエッセイ。
出版社からの内容紹介
クマのプーさんとクリストファー・ロビンが、ぼうけんにでかけます。ところが、いつのまにか、だれかがふたりについてきました……。クマのプーさんの原作者A・A・ミルンの詩「ぼくたち ふたり」から着想を得て、新しく書かれた物語。
この書籍を作った人
20年以上、子どもの本の挿絵を描いています。イギリス・ロンドンのスレード美術学校で学んだのち、ロンドン動物園やケンブリッジの図書館で短い間働いてから、フルタイムの画家/作家になりました。『クリストファー・ロビンのうた』『クマのプーさんとぼく』(共に河出書房新社刊)では、E・H・シェパードの絵の彩色をしました。働いていないときは、本を読んだり、庭仕事をしたり、近所の森を歩いたり、飼いネコにあたたかい寝床を探してやったりしています。
この書籍を作った人
東京に生まれ、大好きな本にうもれて育ちました。ミルンの『クマのプーさん』『ブー横町にたった家』も、くりかえし読んできました。いまは子どもの本の翻訳をしています。訳書に『オンボロやしきの人形たち』(徳間書店刊)、『シリアから来たバレリーナ』(偕成社刊)などがあります。
文:竹原雅子 編集:木村春子