世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
絵本紹介
2024.04.16
小学校に入学したあとも、意識して続けたいのが読み聞かせの時間。小学校によっては、保護者から読み手を募って絵本を読む時間を設けているところもあります。物語の内容を理解したり、登場人物に共感したり、読み聞かせで得られる効果は、学校での学習にも大いに役立つものばかり。高学年になって本離れが進んでしまったお子さまも、「読み聞かせなら絵本を楽しむことができる」と感じることが多いそうです。
もちろん、せっかく読むなら盛り上がりたい! 展開が面白くて、勢いがあって、口に出しているだけでも笑顔になれちゃう絵本は、読み手の楽しさが子どもたちにも伝わります。言葉を静かに味わいながら本質的なメッセージが心に響く絵本も、一日の始まりやおやすみ前の一冊にぴったり。「子どものために」と思って読んでいたのに、いつの間にか自分も元気がもらえている。読み聞かせがもたらすたくさんの効能をぜひ味わってくださいね。
出版社からの内容紹介
おつきさまは満月の夜に
心がザワザワする相手をキャッチして
電話をかけます。
心にそっとつながる電話です。
相手の話に耳をかたむけ、さみしい気持ちや悲しい思いを、ただそばにいて受け止めます。
ひとりで晩ごはんを食べるりすくん
おじいさんを亡くしたたぬきのおばあさん
お姉ちゃんとケンカして家出したいぬくん。
でもその日おつきさまが一番気になった相手は
ブチっと切れてなかなかつながりません。
ようやくつながったのは……怪獣でしょうか?
いえいえ、じつは孤独なねこさんでした。
着ぐるみのような鎧をまとったねこさんです。
おつきさまに「なみだがとまるまで そばにいますよ」と言われて、ようやく笑顔に。
おつきさまとの会話によって
みんなの心に光が差し込むようです。
「ひとりではないよ」
おつきさまのメッセージがまっすぐに伝わってくる、幅広い世代の方々に共感をよぶ絵本です。
出版社からの内容紹介
パンパンパンパン パンダパン。おや? どんどんどんどん、おいしそうなパンダパンが増えていって……たいへん!思いもよらないことに。笑って驚いて平和を祈って、軽快なリズムと飛んでる展開がとびきり楽しい絵本です。
この書籍を作った人
東京生まれ。武蔵野美術大学短期大学部油絵科卒、日大農獣医学部林学科卒。広告代理店等を経て2000年よりフリ−。幼児・子供のための読み物、教育教材などの挿絵を描く。作品に「おばけのひやめしや」「おならバスのた〜むくん」(ひさかたチャイルド)「どろんこどろにゃあ」(アリス館)「どらきゅらば〜ちゃん」(PHP)などがある。
みどころ
天晴れなラストシーンに、子どもの頃の懐かしい気持ちがよみがえります。
くれよんのなかまたちは、次々と箱を飛び出して、真っ白な画用紙に絵を描き始めます。きいろくんはちょうちょを、あかさんとピンクちゃんは花を・・・。だけどくろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、なかまにいれてもらえません。くろくんがさみしそうにしていると、シャープペンのお兄さんがやってきて、くろくんに秘策を授けます。
子どもにとってクレヨンは特別な存在。仲間はずれになってしまったくろくんのせつない気持ちに共感し、そして迎えるハッピーエンドに安堵することでしょう。
大人は子どもの頃の気持ちをちょっぴり思い出すことが出来る、そんな素敵な作品です。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。 主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店・小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)、「どんぐりむら」シリーズ(学研)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)、「やさいのがっこう」シリーズ(白泉社)など多数ある。愛くるしく魅力的な登場人物を描いた絵本作品は、子どもたちに絶大な支持を受けている。
みどころ
「ぼく、ばあちゃんちのこに なる!」
目に涙を浮かべながら、そううったえるのは、ゆうくん。
おかあさんに大事なおもちゃを捨てられて怒ったゆうくんは、となりのとなりにあるおばあちゃんの家にやってきたのでした。
でもおばあちゃんの家では大そうじの真っ最中。 おかあさんが心配するからと家へ帰そうとするおばあちゃんの後ろにいるのは、あれ? おばあちゃんがもうひとり!? そのおばあちゃんは、にこにこしながらゆうくんにこう言うのです。
「ゆうくん、ひいばあちゃんのこに なるかい?」
そうして始まったゆうくんとひいおばあちゃんのあそび。いやいやおおそうじ?
新聞紙を丸めて水につけたものを使ったり、みかんの皮でこすったり……。つぎつぎ魔法のように飛び出すひいおばあちゃんのおそうじの技。ゆうくんも楽しくおそうじできるかな?
短い時間の中でいろいろなことを教えてもらったゆうくんは、怒っていたはずのおかあさんにも、おそうじの技を教えてあげたくなって……。
ゆうくんとおかあさんとおばあちゃんとひいおばあちゃん。それぞれの関係性の中で伝わること、伝えられることがあるのですね。
4人並んだお顔の似ている様子にもなんだかほっこり。家族の温かなつながりが伝わってきます。
みどころ
ぼくたちチーム。もーちゃんの近くにいて、もーちゃんしか知らない。ラッパを持って、たいこを持って、ぷぷぷっぷー、タタタンターン、そーっとそーっと応援するの。
もーちゃんが怖がっていたら、真っ暗な空の上だって、おばけが出そうな暗い廊下だって、なんのその。いつだって、がんばって応援する。本当はちょっとぼくたちも怖いけどね。もーちゃんが眠れないって言ったら、ぼくたちチームは……。
おもちゃ箱から出てきたのは、赤と青のなんだか不思議な姿をした二人、ぼくたちチーム。もーちゃんの見えるところ、見えないところで大活躍。応援に成功すれば得意顔、怖い時はおびえ顔。ちょっとばかり頼りないところも魅力的。こんなチームがそばにいたら、もーちゃんだって安心するよね。巻末にはオリジナルの「おやすみのうた」の楽譜つき。トムズボックス土井章史氏プロデュース作品です。
この書籍を作った人
大阪府出身,東京都在住。セツモードセミナー卒、「あとさき塾」出身。
出版社からの内容紹介
とびらをしめたお風呂場で、せっけんあわだち動き出す。ぬぅ〜んと窓から飛び出たら、あとは気ままに空の旅。いろんな形にかわっていたら、かみなりバシーンと鳴り響き――。ぐーんと想像がふくらんでいく、「せっけんの時間(アワー)」へようこそ!
この書籍を作った人
埼玉県出身。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業。絵画教室ルカノーズで美術を教える傍ら、キルタースペース絵本勉強会、あとさき塾などで絵本創作を学び、現在に至る。2017年ピンポイント絵本コンペ最優秀賞受賞をきっかけに、2019年『ちゃのまのおざぶとん』(アリス館)で絵本作家デビュー。2021年発刊の『めんぼうズ』(アリス館)は、第6回未来屋えほん大賞入賞、第14回ようちえん絵本大賞受賞。
出版社からの内容紹介
丘の上に立つリンゴの木には、それぞれ違う色の12個のリンゴが実ります。
新しい月がくるたびに、このりんごが一つずつ落ちて割れると、
雪だるま、赤鬼、おひな様、チューリップ…と変身します。切り絵による風物詩絵本。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子