箱のなかにはいっているのは?!
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絵本紹介
2024.10.18
さわやかな秋風に肌寒さを感じる日も増え、季節はしっかりと冬に向けて進んでいるようです。真夏は暑さで大変なこともあった赤ちゃんとのスキンシップも、人肌が心地よい幸せな親子のひとときに。抱っこをせがまれたら、思わず喜んで手を伸ばしてしまいそう!
「ねぇ ねぇ だっこ だっこ だっこ ねぇ」せがむりんごを抱っこしてくれるのは、バナナ!『ねぇだっこ』は楽しい言葉のリズム、くだものや野菜たちのぬくもりあふれる抱っこがたまらなく愛おしい写真絵本。読み終えたら速攻「抱っこ!」はまちがいなし。
もぐらさんともぐもぐ! かめさんとかめかめ! 食べものを噛むことの大切さを楽しく感じ取れる『もぐもぐかめかめ』は食欲の秋にぴったりの一冊。よく噛んでおいしく食べて、おおきくなあれ!
とよたかずひこさんの「おいしいともだち」シリーズ最新作、その主役はしぶがきくん!なんとも渋いキャラクターが、じわじわと大人にもツボります。
ハグしたり、もぐもぐしたり、口ずさんだり。子どもと一緒に大人も楽しくなる絵本が勢ぞろい。たっぷり遊んだ一日の終わりには、定番おやすみ絵本をどうぞ。ゆっくり穏やかな眠りへと誘ってくれますよ。
出版社からの内容紹介
35万部の人気シリーズ最新作! 100人の保育士さんが推薦する、あかちゃん絵本。
おおきな おくちに
ちいさな おみみ
♪だーれの あかちゃん?
かばのあかちゃん こんにちは
おくちを あけて
がばー がばー
優しい保育園の園長・にへい たもつさん作、わたなべさとこさんの可愛い絵による絵本。
ぺんぎん、うま、いのしし、パンダ、かば、人間のあかちゃんが登場します。リズミカルな文と楽しい擬音語で、あかちゃんのかわいさや、絵本を読んでもらっているお子さんが愛されていることを感じることができます。「げんきに おおきくなーれ!」と愛情をこめて読んであげると、子どもの脳の発達に大切な『自己肯定感』が育まれます。
絵本の文や絵の制作中に保育士さんに読んでもらい、感想や意見をふまえて作っている「100人の保育士さん推薦」シリーズは、多くの乳幼児に愛され、親子に支持されています。
【 推薦の声ぞくぞく 】
「あかちゃんのかわいさや、たくさんの愛情を感じる絵本。
子どもの自己肯定感を育みます」
こはるび保育園 園長 斉藤令子
「ファーストブックに最適。赤ちゃんが生まれたら贈りたい一冊」
0〜3歳クラス担当の保育士
「“パパとママから愛されている”と実感できる絵本です」
0〜2歳クラス担当の保育士
この書籍を作った人
葛飾区東立石保育園の園長。園長となって12年。1990年葛飾区公立保育園での初の男性保育士となる。2006年から「えほんの会」を主催。著作に『こーちょこちょ』、紙芝居『ぶるるん ぷっぷー』『スプーンとフォークつかえるよ』『めざましごはん』(教育画劇)など。
この書籍を作った人
京都精華大学美術楽部卒。2015年イタリア・ボローニャ国際児童展入選。絵本『わたしは だあれ?』『パンダのあかちゃん おっとっと』『こーちょこちょ』(KADOKAWA)など。
出版社からの内容紹介
ことばのリズムがここちよい
「だっこ」のぬくもりがいっぱいのファーストブック!
表情ゆたかなくだものや、やさいといっしょににっこり。
赤ちゃんのための写真絵本。
「ねぇ ねぇ だっこ だっこ だっこ ねぇ」と、だっこをせがむりんご。
ページを開くと、「だっこ ねぇ だっこ ねぇ」とバナナがやってきて、
ゆーらゆーらとだっこしてくれます。
じゃがいもにマッシュルーム、さくらんぼ、もも、プチトマトたちが、
くちぐちに「ねぇ ねぇ だっこ」と甘えんぼ。
みんな抱っこしてもらって、にこにことってもいい気分!
果物や野菜たちの表情がなんともかわいらしい、新鮮な写真のファーストブックです。
親子でも、親子でなくても、だっこでみんな幸せになれる。
たくさんの赤ちゃん、そして赤ちゃんをとりまく大人に親しんでいただける絵本が登場です。
出版社からの内容紹介
もぐらさんともぐもぐ! かめさんとかめかめ! まーちゃんと一緒に「噛む力」をしっかりつけていきましょう。監修はベテラン保育士の管谷章世さん。食べることの楽しさや噛むことの大切さを伝える赤ちゃんのための食育絵本です。
この書籍を作った人
神奈川県生まれ。幼稚園教諭を経て、2003年イラストレータとしてデビュー。2005年『3びきのろしありす』(教育画劇)で絵本作家デビュー。主な作品に『へんしんぶうたん!』シリーズ(ポプラ社)『リルリルちゃんとおかしパーティ』(白泉社)など。
出版社からの内容紹介
ムーミントロールとなかまたちといっしょに、100のことばをおぼえましょう! うちの中にあるものは、なーんだ? ごはんのじかん、テーブルのうえにあるものは、なに? ケーキのしかけをめくると、こっそりつまみぐいしている、ちびのミイがいた! そとで、なにしてあそぼうか? テントのまくのしかけをめくると、中にいたのはスナフキン! しげみのかげで、ムーミントロールがあいさつしているのは、リス! しかけをめくって、楽しくあそびながら、いろいろなことばをおぼえられる絵本です。
この書籍を作った人
1914年フィンランドの首都ヘルシンキで生まれる。スェーデン系フェンランド人。彫刻家の父と画家の母を持つ、生まれながらの芸術家。家にはアトリエがあり、常に生活の中にアートが。そんな環境から自然と芸術家への道を歩み、はやくから挿絵画家、風刺画家、短編作家としても活躍する。 20歳の時、水彩画「黒いムーミントロール」を描き、その後ムーミンシリーズ第1作『小さなトロールと大きな洪水』を発表。以後 1945年から25年間にわたって書きつづけた「ムーミン」シリーズは世界各国で多くの読者を生み、国際アンデルセン大賞ほかかずかずの賞を受賞。その後執筆された小説も高い評価を得ている。 2001年6月27日に86歳でご逝去。ムーミンコミックスで共著もしていた弟ラルスさんも後を追うように1年も経たない内にご逝去されました。
出版社からの内容紹介
どさっと木からおちた、しぶがきくん。
「おいらを食べてくれない?」
とくいそうに言いますが、ぶたさんもくまさんも行ってしまいます。
「そうか、みんな しぶいのは きらいなんだな」
しぶがきくんがしくしく泣いていると、カラスさんがやってきて「しんぱい ごむよう!」だって。
しぶがきくん、だいへんしん!?
日本各地で古くから身近にあり、子どもたちにも親しまれてきた柿の木。
そこからうまれるしぶがきくんが、食べものとしてもっと愛おしくなる一冊。
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。主な絵本に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボン」シリーズ、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこ ももんちゃん』[第7回日本絵本賞]などの「ももんちゃん あそぼう」シリーズ、『おにぎりくんがね‥』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』『ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ』[第56回高橋五山賞](以上童心社)などがある。
みどころ
おひさまは、朝をみんなに知らせにいきます。
あたたかい日差しをいっぱいにそそいで…。
「にわとりさん おはよう」
「いぬさん おはよう」
「かなへびさん おはよう」
にわとりは、コケコッコーと力いっぱい鳴き、犬はしっぽをぶるんぶるんふって、「おひさま おはよう まってたよ」と答えます。
あれ? かなへびさんはどこへいったのかな?
あ、いたいた。大きな石にするするっとのぼって、朝の空気をかいでいます。
とんぼや、朝日に揺れるコスモスや、のびをするねこや…。
ページをめくるたびに、朝の空気の中で、生き物がしあわせそうにくつろいでいる姿があらわれます。
そしておひさまは、まだ布団で眠っている、そうちゃんのところにも、朝を知らせます。
「そうちゃん おはよう」
目を覚ましたそうちゃんは…?
そうちゃんのおうちの部屋の中に、小さな庭に、おとずれる朝の光。
起きあがったそうちゃんが、鶏小屋にかけこんで見つけたたまごにも、朝の幸福感がたっぷり詰まっています。
手のひらに、大事そうにたまごをのせたそうちゃんの姿を、ぜひ絵本でご覧下さい。
鶏、犬、昆虫、植物などの姿は、あたたかいリアルなタッチで描かれています。
光のぬくもりまで伝わってきそうな絵本です。
みどころ
こうさぎがベッドに入って眠ろうというところ。部屋のなかに見えるもの、窓のそとに見えるもののひとつひとつに、「おやすみなさい」と語りかけ、ゆっくりと眠りについていきます。
「おやすみ くまさん」「おやすみ いすさん」・・・
ひとつずつ語りかけていくうちに、部屋は段々と暗くなっていきます。
アメリカではおやすみ絵本の大定番として、時代を超えて読み継がれるこの作品は、日本でも皇太子妃雅子様の幼少の頃の思い出の絵本として取り上げられるなど、長く人気を博しています。「おやすみ おへや」「おやすみ おつきさま」・・・と、語りかけていくと、読んでいる親も、読んでもらっている子どもも、ゆっくりと気持ちが安らいでいくのがわかります。おやすみのときに読んで聞かせてあげたい絵本です。
そして、この作品はぜひ「英語で読んでみて欲しい」絵本なのです。その理由は、英語の原書では、「Goodnight room. Gootnight moon.」といったように韻を踏んだ表現が随所にちりばめられていて、この音の感じがとても心地よいのです。「くまさん」と「いすさん」は、「bears」と「chairs」。「こねこさん」と「てぶくろ」は「kittens」と「mittens」。文章は平易で読みやすく、読む方も読んでもらう方も素敵な時間が過ごせることでしょう。
これまで英語版を読むには洋書を購入しなければならず、何の解説もない中で読んでいくしかありませんでしたが、このCD付き英語絵本『おやすみなさい おつきさま GOODNIGHT MOON』が出版されたことで格段に楽しみやすくなりました。CDには、英語と日本語、英語だけ、音楽ありなしなどのバリエーションのトラックが収録されていて、その本文内容(英語日本語併記)や楽しみ方の解説も付録のガイドブックに書かれています。日本語が、日本で発売されている『おやすみなさいおつきさま』と同じせたていじ訳なのも嬉しいところです。さらにボーナストラックでマザーグースのわらべ歌が収録されているのですが、「めうしがおつきさまをとびこす絵(The cow jumping over the moon)」や「kittensとmittens」など本作品にゆかりのあるわらべ歌なのです。
日本語版より大きいサイズの英語版絵本に、英語と日本語両方で読まれた朗読と音楽のCD、そしてガイドブックがついた本作品は、『おやすみなさいおつきさま』が好きな方と、英語に関心があるすべての方におすすめです。
この書籍を作った人
1910年アメリカ ニューヨーク州生まれ。こどもの本の編集者を経て、絵本作家になる。「おやすみなさいおつきさま」(評論社刊)、「たいせつなこと」(フレーベル館刊)、「おやすみなさいのほん」(福音館書店刊)などの作品がある。1952年没。
この書籍を作った人
ニューヨーク生まれ。 エール大学で建築学を学ぶ。マーガレット・ワイズ・ブラウンとのコンビで、「ぼくのせかいをひとまわり」(評論社刊)などの作品がある。
この書籍を作った人
1916年、東京・本郷に生まれる。東京帝国大学で国文学を専攻。戦後、「児童百科辞典」(平凡社)の企画編集者をふりだしに、児童文学の評論、創作、翻訳などにいくつもの大きな仕事をのこした。絵本の代表作に『きょうはなんのひ?』(福音館書店)があげられる。ライフワークのひとつに「落穂ひろい 日本の子どもの文化をめぐる人びと」(福音館書店)がある。1979年逝去。
文/竹原雅子
編集/木村春子