のりもの好きな子大集合!
絵本紹介
2025.02.19
相対性理論など科学の礎を築き、ノーベル物理学賞を受賞した20世紀の科学者アインシュタイン。彼が宇宙で発生するさざ波について、ある予言を残していたのをご存知ですか? 道半ばとなった研究は約100年後の2015年、ひとりの女性によって証明されます。ガビー・ゴンザレス、アルゼンチン生まれの科学者です。2人の共通項、それはひたむきな好奇心!
世紀の発見への足跡を追った『時空をこえた大発見!「宇宙のさざ波」を聞く アインシュタインの予言を証明した科学者の物語』は、地道な研究に情熱を傾けるゴンザレスに、アインシュタインの姿が重なる新刊です。
『小学館の図鑑NEOアート はじめての国宝』も注目の一冊です。絵画、彫刻、建築など教科書でもおなじみの約250点の国宝を掲載。色や形、模様、表情やポーズなど見るべきポイントがビジュアルでわかりやすく紹介されています。国宝が何を表し、どのように表現されているのかも丁寧に解説されていて、大人も国宝ワールドにハマっちゃいそう!
授業やニュースだけでは知り得ない情報や、知識を深堀りできる子どもの本や図鑑。ページをめくるたびに、ワクワクする発見が待っていますよ!
この書籍を作った人
1965年、東京都生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、同大学院修了。絵画作品による個展を毎年開催するほか、グループ展、出版など幅広く活躍。絵本に『ぼくのシチュー、ままのシチュー』(ハッピーオウル社)、『おへやだいぼうけん』(教育画劇)、『げんくんのまちのおみせやさん』(徳間書店)、『権大納言とおどるきのこ』(偕成社)、挿絵作品に『バレエ名作絵本 くるみわり人形』(石津ちひろ/文、講談社)など多数。
出版社からの内容紹介
1916年、アルバート・アインシュタインはある論文を発表した。星の衝突が起きるとき、その衝突で生じるエネルギーが、時空に〈さざ波〉(重力波)を発生させる。もし、そのさざ波を〈聞く〉ことできれば、宇宙が秘めたさまざまな謎を解き明かすこともできるかもしれない。しかし、地球にとどくさざ波はあまりに小さく、アインシュタインは生きているあいだにこの予言を証明することはできなかった。
それから何年も後、ガビー・ゴンザレスというアルゼンチン生まれの科学者が同じ疑問を抱いた。ガビーとそのチームの仲間たちは、さざ波のかすかな信号を聞くために、あらゆるノイズを予測し取りのぞこうと研究を重ねた。検査、測定、再測定を繰り返し、ある日、鳥の声のような〈さえずり〉を検出。それはふたつのブラックホールが合体したときに放射された時空のさざ波だった! アインシュタインの予言が約100年後の2015年に証明されたのだ。
わたしには特別な才能などありません。ただ好奇心)が旺盛なだけです。
――アルベルト・アインシュタイン
宇宙のすべてを知りたい。そう思うのが人間でしょう。わたしたちはとても好奇心が強いのです。
――ガブリエラ・ゴンザレス
アインシュタインとゴンザレス。ふたりの科学者の好奇心が生んだ、時空をこえた大発見!
この書籍を作った人
高校卒業後、渡英して音楽を勉強。翻訳学校にて、翻訳を学ぶ。訳書に『うみべのまちで』(BL出版)、『おでかけちゅうにたのしめる』シリーズ(ひさかたチャイルド)、『軋む心』(白水社)、共訳で『ライオン1頭』(BL出版)などがある。
みどころ
「なんでパンツをはいているんだろう?」
そんな当たり前で、素朴だけど、大人でもスッと答えられない疑問から始まる、5歳の女の子「みー」の答え探しの大冒険。NHKEテレで大人気の番組「アイラブみー」が、4話収録のアニメコミックになって登場しました。
日々の生活の中でふとした瞬間に思いついた疑問をキッカケに、自分のこころやからだ、いのちについて考える「みー」。その子どもらしい発想やとんでもない想像にわくわくして、「次はどんなコトをするんだろう?」とページをめくる手が止まらなくなってしまうくらい、魅力的なキャラクター性があります。
特にすごいのが、行動力!
パンツをはかなければすぐおしっこができるから、おもらしをしなくてすむと考え、パンツを脱ぐ……のは序の口。パンツは大事なものがよごれないようにかくして守っていると聞いて、「大事なものってなんだろう?」と気になり、通りがかりのおじさんに「 パンツの中 見せてください!」と声をかけちゃうし(もちろん断られました)、大事なものを守るならズボンでもいいんじゃないと考えて、またパンツを脱いでしまうし……(安心してください、はきなおしました)。
ハチャメチャな行動ですが、パパも道で出会う大人たちも、ちゃんとみーの疑問に答えてくれるのがポイント。だから「みー」は、納得がいくまで考えたり実際に行動したりして、自分なりの答えを追求していくことができるという、やさしい世界が広がっているのです。
映像では捉えきれなかったシーンも切り出して、流れに沿って組まれた「まんが」で読むと、改めて「なるほど」と関心するポイントがいっぱい。さらに各話の最後には、5〜6さいの子どもたちの感想が掲載されていて、「子どもはどんなところがおもしろかったんだろう? どこでなるほどと思ったんだろう」という大人の疑問も見事解決! 使われている漢字にはよみがながついていて、子どものひとり読みにもピッタリ。パンツやおともだちとのやりとりなど、身近な話題から、自分のこころとからだを大切にすることを知るキッカケになる一冊です。
出版社からの内容紹介
アニメーションの声優には、俳優として活躍する杏さんを起用! 紙とデジタルで楽しむフランス生まれの新しいぬりえシリーズです。
「ぬりえーしょん」は、紙の伝統とデジタルテクノロジーを融合させたフランス生まれの画期的なぬりえシリーズ。モバイルアプリ「BlinkBook」を使って、ぬりえをアニメーション化できる仕組みで、子どもの想像力、表現力、デジタル技術への好奇心をはぐくむ学習ツールとして、世界中で高い評価を受けています。
本書のテーマは「海のいきもの」。ひれを広げて水の中から飛び出すトビウオ、紙みたいにペラペラな体のオオメマトウダイの仲間、光る液を出して敵を驚かせる深海のエビ……海のいきものたちの不思議を、ぬりえとアニメで楽しもう!
※ぬりえ16枚を収録。各30秒、計8分間のアニメーションが楽しめます。
※本書『うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの』で遊ぶには、専用のモバイルアプリケーション「BlinkBook」が必要です。「BlinkBook」は、App StoreおよびGoogle Playにて無料でダウンロードできます。お手持ちのタブレットまたはスマートフォンがアプリと互換性があることをお確かめください。
この書籍を作った人
多摩美術大学理事長、東京大学名誉教授。1944 年大連生まれ。古代ギリシャ・ローマ考古学者。1967 年東京大学文学部美術史学科卒業。国立西洋美術館館長、独立行政法人国立美術館理事長、文化庁長官など歴任。2006 年紫綬褒章受章、2017 年瑞宝重光章受章、2021 年アメデオ・マイウーリ国際考古学賞受賞、文化功労者。ポンペイ「エウローパの舟の家」、シチリアのレアルモンテのローマ時代別荘、ソンマ・ヴェスヴィアーナのいわゆる「アウグストゥスの別荘」の発掘にあたる。著書に『皇帝たちの都ローマ』(中公新書)[毎日出版文化賞]、『興亡の世界史 人類文明の黎明と暮れ方』(講談社学術文庫)、監訳書に『地図を旅する 永遠の都ローマ物語』(西村書店)などがある。
文/竹原雅子 編集/木村春子