世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
お金の計算と買い物が得意になる おかねのれんしゅうちょう おかいもの編 7さいまでに身につけたい(Gakken)
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絵本紹介
2025.02.19
あっという間に3学期も半ば、今年度も残すところ2ヶ月足らずとなりました。進級や卒業が近づいてきた子どもたち。昨春に比べて体も心もひと回り大きくなったのではないでしょうか。その成長に目を細めつつ、今の学年での一日一日をのびのび大切に過ごしてほしいと願うばかりです。
そんな子どもの成長にあわせて手渡したい児童書をピックアップしました。
ゲーム機を持っていないことで仲間外れになり、思わず「買ってもらえる」とうそをついてしまったかっぱの小助。『どろろん ようかいの森 お年玉だいさくせん!』はそんな小助の意地らしさに共感し、お兄ちゃんの大助の優しさに心あたたまるおはなしです。
5年ぶりに被災地にある母方の祖母の家に越してきた小学6年生の真莉愛は、幼い頃に出会った男の子まさきが震災で命を落としていたことを知ります。『まさきの虎』は震災後に生まれた今の子どもたちの心にどう響くでしょうか。
ほかにも原作オリジナルイラストと新訳で復刊したマージョリー・フラックの名作など、海外の作品も顔を揃えました。
冬の寒い日、あったかな飲みものと共に手に取る児童書。春の日差しのようなあたたかさで心を包んでくれると思います。
この書籍を作った人
僕にとって、絵本をつくるということは「あ!いいな」の気分が形にできるかどうかということです。だから、きょうも「いい気分」を探しています。1955年東京生まれ。セツ・モードセミナー研究科卒。グラフィック・デザイナー、イラストレーター。初の絵本作品は『おとうさんびっくり』(絵本館)。他に月刊漫画「ガロ」に描いた漫画を絵本化した『さがしものはネコ』(架空社)、主婦の友あかちゃんえほんシリーズ『みつけたよ!』『まあだだよ!』(主婦の友社)、『ばけれんぼ』(PHP研究所)、『まよなかのほいくえん』(いとうみく/文 WEB出版)、妖怪絵本シリーズ『妖怪横丁』『妖怪遊園地』『妖怪温泉』『妖怪食堂』(絵本館)など。
出版社からの内容紹介
1960年代のイギリス。お父さんが事故にあって気力を失い、幸せなジョンストン家の生活は一変する。
都会の小さなアパートにうつったが、お母さんは疲れ、ビル、キャロル、ティムの3人の子どもたちは不満をつのらせていた。
そんなとき、末っ子のティムが、ひょんなことから田舎の大邸宅カルディコット・プレイスを相続する。
ひっこした一家はそこで、お金持ちだが帰る家のない子どもたち3人の滞在を受けいれることに……。
村の自然とあたたかい人々に見守られながら、新たなくらしを築いていくジョンストン一家と、子どもたちそれぞれの成長を生き生きとえがく、感動的な物語。
『バレエシューズ』の作者ノエル・ストレトフィールドの名作を初邦訳。
この書籍を作った人
東京に生まれ、大好きな本にうもれて育ちました。ミルンの『クマのプーさん』『ブー横町にたった家』も、くりかえし読んできました。いまは子どもの本の翻訳をしています。訳書に『オンボロやしきの人形たち』(徳間書店刊)、『シリアから来たバレリーナ』(偕成社刊)などがあります。
出版社からの内容紹介
マージョリー・フラックの名作を、
原作オリジナルイラストと新訳で復刊!
子ネズミのウォルターは、
おとうさん、おかあさん、
5人の兄さん、6人の姉さんといっしょに
くらしています。
ウォルターはのんびりや。
ウォルターが起きると、
みんなもう仕事や買い物や学校に
行っているし、
ウォルターが学校から帰ると、
みんなごはんをすませて寝ています。
ウォルターは家族とあまり
顔を合わせることすらなくなりました。
ある日学校から帰ると、
家の中は空っぽ。
引っ越しに
おいていかれてしまったのです。
おとうさんたちをさがして、
ウォルターは森に迷いこみ、
池のカエルたちやカメと
仲良くなります。
カエルやカメたちは、
ウォルターの家族さがしを
手伝ってくれることになりました。
ウォルターの家族は
見つかるでしょうか?
低学年にぴったりの
ほのぼのとしたお話。
『アンガスとあひる』などで知られる
マージョリー・フラックの名作を、
原作オリジナルイラストと新訳で復刊。
この書籍を作った人
東京生まれ。国際基督教大学(ICU)語学科卒業後、出版社勤務、ドイツ留学を経て、子どもの本の翻訳や創作を始める。訳書に『ジャックと豆の木』(福音館書店)、『おばあちゃん、ぼくにできることある?』(偕成社)、『嵐をしずめたネコの歌』(徳間書店)、『ぼくらはなかよし、ラン、ラン、ラン!』(光村教育図書)など。
出版社からの内容紹介
ーーこれが、ぼくの虎。
あれは、だれが口にした言葉だろう。5年ぶりに戻ってきた、リアス式海岸の海と緑の町。震災の傷を残したこの地で真莉愛は自身の記憶のカケラを追うことになる。
母方の祖母の家に越してきた小学6年生の真莉愛。5年前に大きな地震があった町で、母と祖母との3人暮らしが始まる。真莉愛は、この町で幼いときに出会った「まさき」という男の子のことが気にかかっていた。しかし、まさきが5年前の震災で亡くなっていたことを知り、真莉愛は静かに衝撃を受けるのだった。もう二度と会うことはできない。まさきのことをだれが覚えているのだろう。わたしはまさきのことを考えたい。離れてくらす父との記憶が薄れていく寂しさを抱える真莉愛だからこそ、まさきの記憶は手放してはならないものとして立ち上がってくるのだった。
震災で失われたいのちに向き合う物語。
この書籍を作った人
1956年熊本県生まれ、東京育ち。『フュージョン』(講談社)で第2回JBBY賞、『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)で第25回坪田譲治文学賞を受賞。その他の作品に『はじまりは一冊の本!』(あかね書房)、『with you』『girls』(以上くもん出版)、『金曜日のあたしたち』(静山社)、『野原できみとピクニック』(偕成社)、『シタマチ・レイクサイド・ロード』(ポプラ社)、『この川のむこうに君がいる』(理論社)、『となりのきみのクライシス』(さ・え・ら書房)、『ストーリーで楽しむ日本の古典 更科日記』(岩崎書店)などがある。埼玉県在住。
出版社からの内容紹介
「いい子にしていなさい」といつも言われているリトル・ビリー。リトル・ビリーは、いい子にしていることに、ウンザリしていた。ママが絶対やってはいけないということ――すぐそこにある「あやまちの森」を探検すること――をやってみたくてしょうがない。よし、かんたんだ。窓を乗りこえて庭に出て森まで走っていけばいい。ところが、シーンと静かだった森に、やがて、何か大きなものが近づいてくるような音がひびきはじめた……あれは森に住んでいると噂されるカイブツにちがいない! 音はどんどん大きくなり、カイブツのはきだす煙がもくもくとあたりをおおいはじめた。必死で逃げるリトル・ビリー。大きな木の枝にとびつき、下を見ずにどんどんのぼっていった。長い木登りのあと、やっとほっとしてあたりを見まわすと、そこにはなんと……!! 小さな森の住人「ミンピン」たちの町があったのだ。ミンピンたちも、カイブツのせいで、地面を安心して歩くことができず、樹上高く暮らしているという。このままでは、リトル・ビリーもうちに帰れない。リトル・ビリーとミンピンは、なんとかあのカイブツをやっつける方法はないかと考えをめぐらせる。――物語の名手、ロアルド・ダールの心おどる冒険物語。ダールの児童書ほぼすべてにイラストを添えてきたクェンティン・ブレイクが今回この作品に初めて絵を描き、ロアルド・ダール コレクションに新たに加えられた。
この書籍を作った人
1916〜1990年。イギリスの作家。サウス・ウェールズに生まれ、パブリック・スクール卒業後、シェル石油会社の東アフリカ支社に勤務。第二次大戦が始まると、イギリス空軍の戦闘機パイロットとして従軍したが、不時着し、長く生死の境をさまよった。戦後、この経験をもとにした作品で作家生活に入り、変わった味わいの短編小説を次々に発表して人気を確立。結婚後は児童小説も書きはじめ、この分野でも、イギリスをはじめ世界じゅうで評価され、愛される作家となっている。人生のモットーは―― " わがロウソクは両端から燃える 朝まで保つまい それゆえ敵に味方に照り映える 愉しき光の舞い " (柳瀬尚紀訳)
文/竹原雅子 編集/木村春子