大好評『どうぶつびょういん』(PHP研究所刊・第38回新潟県読書感想文コンクール課題図書)の主人公のしまうま先生が、まだしまうまの子どもだったのころのお話。 しまうまの子どもは、動物たちから「しまうまさんは大きくなったら何になりたい?」と聞かれ、「スパイの黒ひょうさんになりたい!」と答えます。でも、「シマシマが目立つから、スパイみたいにかくれるのはむずかしい」と言われ、どんな仕事ができるのか心配になります。そこで、働く動物たちの様子を知ろうと町に行ってみることにします。 森のはちみつや木の実でおいしいケーキづくりをするクマさんやリスさん、美容師のひつじさん、素敵な雑貨を売る猫さん、モデルの犬の女の子、デザイナーのぎんぎつねさん、カラスに飛べないことをからかわれ猛勉強してパイロットになったカワウソさんなど、みんな自分の仕事を大切にしていました。 読者が自分の仕事を考えるきっかけになるお話です。
「働くとはどういうことか」、「自分に合った仕事はどうしたら見つけられるのか」といったことに、示唆を与えてくれるとても良いお話でした。わかりやすい内容なので、小学校低学年のキャリア教育の本としてちょうど良いと思いました。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子5歳)
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