野原に落ちていた桃を見つけて、とりあいをはじめたトラネコのたまと、クロネコのブルース。 自分のほうがヒゲが長くてかっこいいとか、しっぽが長くてステキだとか、自慢しあいっこがはじまります。 ネコのくせにねずみがこわかったり、魚がきらいで捕るのもへただったり、木登りが苦手だったり・・・。 お互い、苦手なことをちくちくと責めあう、たまとブルース。 最後にはかけっこで勝負をつけることになりますが・・・。
さて、トラネコのたまとクロネコのブルース、勝ったのはどっち!? ・・・といっても、宮西達也さんのファンにはもうお分かりですね。 勝負のお話だけで終わらないのが、みやにしワールド。 お互いに「おれはこんなことができるんだぞー! こんなにすごいんだぞー!」って自慢したい気持ちは、人間誰しもある、心の動きです。 だけど、張りあっているうちに、だんだんお互いのことを心配し助けあうようになるのも、友達だからこそ、ですよね。
ネコを描いた宮西達也さんの絵本は『にゃーご』『ちゅーちゅー』、そして今回の『トラネコとクロネコ』で3冊目。 それぞれ違う心をテーマに描かれているそうですから、読み比べてみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
自分のことを世界一かっこいいと思っている、トラネコとクロネコ。オレのほうがかっこいい! と自慢しあっているうちにけんかになってしまって…。宮西達也先生の待望の作品です。本当は仲よしだけど、けんかをしてしまうことってありますね。自分のことは自慢して、相手のことをけなしてしまうことも。けれど、いざ大変なことがあったら、お互いに助け合うのが友だちです。この作品には、姉妹作『にゃーご』『ちゅーちゅー』(鈴木出版)もあります。合わせて、お楽しみいただければ幸いです。
トラネコとクロネコはももをみつけたところから けんかになり お互いに自分のことを自慢して 相手のことをけなし合うのです
なんだか 人間もこんなことあるなあと思いますね〜
でもかけっこして 石につまずいたとらねこ はじめは追い抜いていったクロネコですが・・・
もどってきて おんぶしてあげて おいしゃさんにみせなくっちゃと 優しくなるのです
そして お互いに スキだよと言い合うのです ほっとしました!
ラブストーリーですね!
なんだかうらやましいですね(こんなふうに 愛が生まれるなんて・・・)
あれ? ももを取り合いしてる ネズミたち
自分たちと同じ 顔を見合わせて くすっ
でも ラストのネズミたちも大きなももをもって 笑顔 よかった!
いがみ合うより 愛し合う方が 良いですものね!
教えられました ねこくんたちに なかなか 良いお話しでした (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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