「わたしね てつぼうは にがてなの。だけど へいの うえなら ねこみたいに あるける。」 女の子が自分の秘密を教えてくれます。 給食は半分しか食べられないけど、りんごは3つ食べられることや、けんばんハーモニカは苦手だけど、知ってる歌なら元気に歌えることとか。 彼女の秘密はなんて事ないけど、とっても大切なことばかり。 聞いていると、すべての秘密に答えてあげたくなっちゃう。 「ありさんと仲良く遊べるってすごい!こんなに大きな絵を描けるなんて、尊敬しちゃう!」
だけど、彼女の本当にすごい秘密はね・・・誰にも言わない。 空が大好きな、いつか空を飛びたいと思っている彼女の、願いが叶った、一番大事な体験だものね。
女の子の気持ちがまっすぐに伝わってくる、シンプルだけど生き生きとした言葉。 そして、まるで踊る様な線と色彩で描かれた魅力的な絵。 石津ちひろさんと、きくちちきさんの組み合わせは、何て素敵なのでしょう。 この絵本こそ、「わたしのひみつ」にしたくなっちゃいます。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
わたしね、てつぼうは にがてなの。でも、へいのうえなら ねこみたいに あるける。いつか、そらを とべるかな…?シンプルな言葉と色彩豊かな絵で、小さな女の子の気持ちをまっすぐにうたった詩の絵本。
息子が黙々と読んで「面白かったよ!」と言っていました。
女の子の秘密。それは、どれも大人からすれば他愛ないものばかりですが、子どもには重要なことですよね。
あれは苦手だけど、これなら、こんなに上手に出来るのよ!なんて素敵です。
みんな不得手があるけれど、得意なこともこんなに沢山ある!そう胸を張って言えるって本当に凄いと思います。
読んでいて、愛らしい女の子にほっこりしました。 (lunaさん 20代・ママ 男の子5歳)
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