海の声を聞くのが 好きや。 波がな、ざぱざぱんっていうのが 好きやねん。 ぼくんちの裏に 海があるから、すぐ行けるねん。だからいつも、海に会いに行っててん。 ・・・ そして海辺で「青いビー玉」をひろったぼく。
なみかわみさきさんは「大好きで大切な海のことを伝えたくて」、17歳のときに、このお話を書きました。 幼いころから馴染んできた大阪南部・泉州の海、祖母の語り口の泉州弁・・。ぜひ声に出して読んでみてください。 1992年「第2回 海のメルヘン大賞」を受賞。その審査委員長で大の海好きとしても知られる作家・椎名誠さんも大絶賛する作品です。
このお話は、男の子が海から拾ってきた小さな海を育てるお話でした。この海は毎日どんどん大きくなっていくので、この男の子の手におえない感じになってきて海へ帰していました。海へ帰すまでに、生き物を育てる責任をお父さんに教えられて心動かされている男の子を見て、読んでいるこっちも素敵な親子関係に感動しました。 (イカリサンカクさん 30代・ママ 男の子8歳)
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