「なっとうは ねばねばに なって いちにんまえだよ。」
そうカッコよく愛情たっぷりに言い聞かせるのはその名も「なっとうかあちゃん」。 わらでくるまれたお腹の中には100つぶの子どもたちを抱えています。
「ねんねん ねばりよ おねばりよ〜。 よいこは ねばねば ねんねしな〜。 もっと もっと ねばねばに おなり〜。」
毎晩、ねばねばの子守唄を聞かせながら 美味しい立派な納豆に育て上げるため、なっとうかあちゃんはいつも一生懸命。 だけども、ヤンチャな子どもたちは遊びざかり。 なっとうかあちゃんの言うことも聞かずにお腹の中から飛び出します。 そんな時はすかざす箸を取り出し凄技を披露するなっとうかあちゃん。 お箸で子どもたちをぐるぐるかきまぜると、子どもたちをつなぐ糸が しっかり太くふわふわのね〜ばねばになって、子どもたちをがっちりくるみます。 これで安心。こうやって、納豆の子どもたちはますますね〜ばねばに美味しく成長していくのです。
ところが大変なことが!なっとうかあちゃんがうっかり朝寝坊すると、 お腹がからっぽなのです。またもや遊びに出かけてしまった子どもたち。 あわわわ・・・ばらばらになって迷子になったらどうしよう。 なっとうかあちゃん、100粒全員見つけられるの?
納豆のねばねばが嫌い、匂いが嫌い、見た目が嫌いなんて言う人もいるかもしれませんね。 でも、朝ごはんにいただく納豆の美味しいこと! 大好きな納豆がますます好きになっちゃう愉快な絵本です。 なっとうかあちゃんと子どもたちが最後にあっと驚く大活躍をみせます。ねばねば〜。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
わらのお腹でなっとうの子どもを100粒育てるなっとうかあちゃん。かあちゃんがサーカスの会場にやってくると・・・。
最近買うのは、わら納豆ではないですが、納豆は大好きで、毎朝食べても飽きません。お昼御飯や夕食にも食べることもあります。なっとうかあさんの100粒の子どもの子育てにも感心して読みました。やっぱり、美味しい納豆が食べたくなりました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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