「1本」の辞書? 「1冊」の辞書、のまちがいじゃない? いえいえ、これはまさしく「1本」の辞書! 1本、2本と数えるものばかりを集めた、「ものの数え方」にかんする本なのです。
私たちは細長いものを本と数えます。 では、いったいどれくらいの長さになるとそう数えるようになるのでしょうか? もしそれが筒だったら? 片方が閉じてただの容器になったら? 細長いけれど、電車は一本? それとも一台? 遠くに見える高層ビルは一本? それとも一棟?
わたしたちは、細長いものばかりを本と数えるわけではありません。 サッカーのシュート、宝くじ、それに「カツオの一本釣り」なんて言葉も。 まだまだたくさんあるんです! どうして細長くはないそれらを本と数えるのでしょう?
大人も夢中になって「へえー!」とうなり「なるほど!」と手をたたく、ものの数え方にかんする興味深いコラムをはさみながら、本と数えるいろいろなものを「細長いもの」と「細長くないもの」とに大別して掲載しています。 ふだん何気なく使っている言葉について見直し、深く考えるきっかけになる一冊。
また、「1本」と数えるものごとを分析し、分類し、さらに調査していく課程が描かれているので、気になったことについて深く知るにはどうすればいいのか、その方法の具体的なイメージを学ぶのにもオススメです。
「みんなでつくる」と題された本作。 本作を読んでから、あらためて本と数える身の回りのものを探してみてください。 あたらしい発見があるかも!
(堀井拓馬 小説家)
日本語を教えていた飯田先生は、ある日留学生に「どうして、にんじんも、電車も、柔道の勝負も「1本」と数えるの?」と質問され、返事に困ります。はっきりとした答えをもっていなかったのです。そこで、まずは「1本」と数えるモノ・コトを集めて「1本の辞書」をつくってみようと思いたちました。例をたくさん集めることによって、日本語を話す人が「1本」と数えるときに思い描くイメージを明らかに。大調査のはじまりです。
私たちの生活の中には いろんなものがあり
それをこんなに細かく 描かれて 辞書にされました
すごいです 1本
おもしろいですね こんな風に まとめてみるとすごいです
子どもたちと 楽しめる本ですね!
1本の歴史のながれもおもしろいです (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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