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鉄道ファン必見! 紀行作家・宮脇俊三&鉄道イラストレーター・黒岩保美によるあの伝説の絵本が、大きなサイズでついに復刊!
鉄道ファンからも名作と呼び声高い、幻の名著『御殿場線ものがたり』がかえってくる! 国府津から沼津まで、富士山と箱根山に挟まれた地域を半円状に結ぶ単線のローカル線。 現在は“御殿場線”と呼ばれるこの路線が、1934年(昭和9年)に丹那トンネルが開通するまでは“東海道本線”だったことを皆さんはご存知でしょうか?
紀行作家・宮脇俊三氏が、鉄道イラストレーターで写真家の黒岩保美氏とともに「たくさんのふしぎ」誌(福音館書店・刊)に発表した絵本4冊のうち、鉄道ファンからも屈指の名作との呼び声が高い『御殿場線ものがたり』が、2015年末、いよいよ復刊となります。
日本の大動脈である東海道線の歴史を知る上で、あるいは鉄道そのものの歴史を紐解く上でも、大変資料性に優れた作品です。 このたび、黒岩氏が保管していた原画から新たな版を起こし、大きなサイズで読みやすいものに編集し直しました。
鉄道の魅力、そのたどってきた歴史を多くの子どもたちに知って欲しいと願い、書き下ろしたからこそ、寸分の手抜きもない見事な内容となっています。この機会にぜひ堪能ください。
▼本文より抜粋 左に相模灘、右前方に箱根の山々が見えてきます。 そのとき、いそいで窓の下を見ると、新幹線をくぐりぬける線路が見えます。 ごくふつうの線路ですが、これが、日本の鉄道の歴史をかたるうえで、わすれてはならない「御殿場線」の今日のすがたなのです。
☆☆☆本書の特長☆☆☆ 1.紀行作家・宮脇俊三氏が著した4冊の絵本の中で、もっとも人気が高い一冊! 2.鉄道ファンの先駆け・鉄道イラストレーターの黒岩保美氏が作画を担当! 3.鉄道ファン・関川夏央氏も推薦!
▼著者プロフィール 宮脇俊三(みやわき しゅんぞう) 1926年-2003年 紀行作家。中央公論社に入社し、雑誌「中央公論」編集長などを歴任。退社後、文筆生活に。1985年『殺意の風景』で第13回泉鏡花文学賞、1991年『韓国・サハリン鉄道紀行』で第1回JTB紀行文学大賞受賞。2003年死去。
黒岩保美(くろいわ やすよし) 1921年-1998年 日本の鉄道イラストレーター、写真家、デザイナー、元国鉄職員、雑誌編集者。国鉄在職中には、当時の特急のヘッドマーク・ヘッドサインのほとんどを手がけ、グリーン車のシンボルマークをデザインし功労賞を受けた。
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以前に御殿場線に乗ったことがありますが、複線時代の痕跡には全然気付きませんでした。
富士山がすぐそばにあり、とても大きかったことが思い出です。
急勾配をのぼるために、山北駅で貨物列車をふたつにわけたことや、御殿場駅を通過する特急、急行は走りながら補機の連結機を切り離したことなど、興味津々のエピソードでした。
難所を克服して明治から大正の東西の物流を支えた鉄道の物語は、絵本であってもかなり読みごたえがありました。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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