「ぞうまうぞ・さるのるさ」の「回文絵本」で読者をびっくりさせてくれた「石津ちひろさんと高畠純さん」コンビが、またまたすごい絵本を作ってくれました。 なんと……今度は「アナグラム絵本」です! アナグラムとは、文字の順番を入れ替えて、全く別の意味にする言葉遊びのこと。 ただのアナグラムでも難しいのに、それが絵本としてお話になっているから、驚きです。 さすがは言葉遊びの名人・石津ちひろさん!
最初に登場するのは、くまさん。 「まくが あいた/あたいが くま」「くま いつも/マイク もつ」 アナグラムでできた文章で、くまさんの物語がどんどん展開します。 続いて、タイトルにもなっているかばさんが登場。 「はい かばです/バスは でかい」 「ばったは たから/かば はらたった」……かばさんはどうして腹が立ったのか? それは絵を見てのお楽しみ! 高畠純さんが描くユーモラスな絵が、不思議な世界をさらに魅力的にもりあげます。
アナグラムは、回文に比べて難易度が高いので、小さなお子さんには分かりづらそうに感じるかもしれませんが、じっくり考えて分かったときの達成感はとても大きいでしょう。 文字が読める子は、どんな風に入れ替わっているか指差しして辿りながら見ていくと、アナグラムのおもしろさをさらに感じられると思います。
そして見返しにも、たくさんのアナグラムが。 アナグラムってすごい! アナグラムって面白い!とワクワクしたら、 次はお子さんと一緒にアナグラムをつくってみてくださいね。 まずは「自分の名前でアナグラム」がおすすめとのこと。 できるかな……!?
(洪愛舜 編集者・ライター)
あら、びっくり! 文字の順番を並び替えたら、「かばのさら」は「ばらのかさ」に、大変身! 遊び心いっぱいの言葉遊び絵本です。石津ちひろ+高畠純のコンビによるシンプルで極上の、エスプリ、センス、ユーモアにとんだアナグラム絵本。さあ、アナグラムで脳のトレーニングをして、頭を柔らかくしましょう。また、同シリーズの上から読んでも下から読んでも同じ回文絵本、「ぞうまうぞ・さるのるさ」もお読み下さい。
「まくがあいた、あたいがくま」「くまいつも、マイクもつ」「しろいくま、くろいしま」「はいかばです、バスはでかい」「かばんのなか、かばのかんな」 文字の順番を並べ替えると、あっと驚く絵本です。
同じく石津ちひろさんと高畠純さんのコンビ作「ぞうまうぞ・さるのるさ」もオススメです。
(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子4歳)
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