きつねうどんが大好きな、きつねくん。 たぬきうどんが大好きな、たぬきくん。
そんな2ひきがいい匂いにつられて、うどん屋さんにやってきちゃった。 もう出だしを見ただけで、ワクワクしちゃいます。 だって、私は「うどん」が大好き。 きつねうどんも、たぬきうどんも、どっちか決められないくらい大好き。 だから匂いにつられちゃう気持ちもわかるし、店構えだって期待できる。 一体2ひきがどんな顔をして食べるのか見たくてたまらない。
さて、きつねくんとたぬきくんはお店に入る前に、ちゃんと葉っぱを頭に乗せて人間の男の子に変身します。そして、しこしこ、つるつる、もちもち、ぷりぷりのうどんを、それはそれは美味しそうに食べるのです。もちろんおつゆも全部飲んで。お金が葉っぱとどんぐりなのは、ご愛敬。いいよね、こんなに喜んでいるんだもの。お店のご主人も笑って見送ります。
だけど、すっかり常連になった頃、思わずけんかが始まります。
「きつねうどんとたぬきうどん、どっちが一番美味しいか」 「たぬきがいちばん!」「きつねがいちばん!」
とうとう2ひきは取っ組み合いに!! そこで、ご主人は2ひきをお店の台所へ連れていき…。 一体結論は出たのかな? 仲直りはできたのかな?
それはともかく、最後の場面では、ここのお店はすっかり大繁盛。 当たり前です。だって…「ほんものの」たぬきうどんときつねうどんが食べられるんですから!
お話はもちろん、なんだか画風にも色彩にもうどんの美味しさがにじみ出ている様な…つまり、うどん好きにはたまらない、可愛くて美味しい絵本なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
うどんが大好きなきつねくんとたぬきくん。 毎日、人間に化けてうどん屋さんに通います。 「きつねがいちばん!」 「たぬきがいちばん!」 ある日、どっちが美味しいかで、けんかになっちゃった! ところが、とめに入ったうどん屋のおじいさんと一緒にうどんをつくってみると・・・!?
うどんが大好きな、きつねくんとたぬきくん。きつねくんは「きつねうどんがいちばん!」と言い、たぬきくんは「たぬきうどんがいちばん!」と言い、どっちがおいしいかで、けんかになってしまいます。うどん屋さんの店主の計らいで、どちらの良さにも気付くきつねくんとたぬきくん。
相手の良さに気付き認めることって、友人関係を築く上でも大切なことですよね。
ぜひ、おススメしたい1冊です。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子3歳)
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