アメリカ先住民のおはなしというところに惹かれて手に取りました。
ラポウィンザという少女が月を侮蔑したために月にさらわれて、
幼友達のルーパン少年が助け出す、という冒険物語です。
お話としては珍しく、お月さまがとっても怖いです。
矢を空に放ち、それがはしごとなって天へ上るくだりは、
ボリビア・インディオの『太陽と月になった兄弟』とよく似ています。
とてもエキゾチックな画面が続きます。
衣装や家の様子など、そんな世界なら、こんなことも起こりえるのでは、
と思ってしまいました。
むやみに侮蔑の言葉を言うものではない、という教訓でしょうか。
それとも、月の不可思議な存在感が盛り込まれているのでしょうか。
表紙のお月さまだけで、迫力満点です。
私も読む前には少し勇気が要りました。 (レイラさん 40代・ママ 男の子13歳、男の子10歳)
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