動物たちの不幸をなくすために…。 「いのちの教室」から生まれた絵本です。
2017年の環境省の発表によると、全国の犬・猫の殺処分数は2016年度で5万5998匹。 2015年度の8万2902匹からは減少したものの、まだまだ多くの命が失われている現状があります。 そうした殺処分数を少しでも減らすために、多くの保護団体が直接保護をしたり、保護動物の譲渡を行ったりという活動をしています。
この絵本の著者も、殺処分の現状を調査・検証し、啓発活動を行っています。 また、動物にも感情があり、ペットは飼った瞬間から家族と同じ存在になるということ、ペットを使い捨てにしてはいけないことなどを伝える「いのちの教室」を様々なところで行ってきました。
この絵本は、その「いのちの教室」の中で、理解の一助として流されていたアニメーションをもとに、新たに描き下ろしで作られた作品です。 この絵本には、愛した家族から見捨てられ、それでもなお、家族を慕い信じたペットたちの悲しみが描かれています。 未来を担う子どもたちが、動物の命を人の命と同じように感じ、ともに良きパートナーとして生きていけるよう、そして、その想いによって1匹でも動物たちを殺処分から救えるように、ぜひ、ご家族で読んでいただきたい絵本です。
浅田美代子さんからコメントをいただきました。
どいかやさんの 優しい絵に 綴られた 捨て犬たちの 悲しい 現実。小学生を 対象にした 「いのちの教室」で アニメーションを 流しながら「ハルの日」を 朗読するたびに 涙が あふれそうになる。 この絵本を 通して 家族みんなで「命」のこと 考えてほしい。そして 不幸な「命」が 無くなることを 心から 願います。 みんな みんな 大切な いのち…。
表紙の絵にひかれて、何気なく手に取った絵本ですが、思いもかけない展開に心震えてしまいました。
3びきの捨て犬の1ぴきだったハル。
そのまま死んでしまった兄弟に比べると幸せだったのでしょうか。
家族の一員となれて、幸せだったのではないでしょうか。
でも、こんな結末が待っているなんて…。
軽い気持ちでは、とても読み聞かせできない絵本と解って、大人の残念さにうちひしがれてしまいました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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