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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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天使のにもつ

天使のにもつ

  • 児童書
著: いとう みく
絵: 丹下 京子
出版社: 童心社 童心社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2019年02月14日
ISBN: 9784494020553

出版社のおすすめ年齢:中学生〜
判型:四六判/サイズ:19.4×13.4cm/頁数:223頁

この作品が含まれるテーマ

みどころ

たのむ。
少しでいい。
ほんの少し、ひとりにして。
放っておいて……

ヘトヘトに疲れて、トイレに逃げこむ、ひとりの少年。
コンコン! コンコンコン!
連打されるドア。

「せんせー、ふうたくんがうんちしてる〜」
そしてひびく、無邪気な“天使”の声!?

少年の名は斗羽風汰、中学2年生。
ただいま『エンジェル保育園』にて、絶賛職場体験中!

第66回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書。
軽い気持ちで、保育園を職場体験先に選んだ少年。
彼が過ごす、イメージとはちがい違いすぎる5日間とは……!?

主人公の風汰は、敬語も使えないし、すぐ調子にのるし、いいかげんだし……
先生からしかられても、ノラリクラリとヘリクツばかり。
髪が長すぎると注意されれば、
「目にかかってないからセーフだもんね」
と、前髪を噴水のように結わいてくるしまつ。
その、ふまじめな言動のせいで、担任の先生からも頼りなく思われています。

軽い気持ちで選んだ保育園という職場体験先でも、想像とはまるで違う忙しさに目をまわし、「マジミスった。なんだってオレ、こんなとこ選んじゃったんだろっ」
と、深いため息……

ところが、そんな風汰というキャラクターの、なんと魅力的なことでしょう!
言葉遣いはガサツだけど、性根はやさしく、素直でまっすぐな性格の風汰は、エンジェル保育園の子どもたちに、すぐに気に入られます。

「ふざけた髪型も、だらしない返事も態度も、アホさ加減も、これまで来た中学生の中で群を抜いている。でも、子どもたちはあの子を受け入れている」
彼のふまじめな性格だって、誰かにこうするべきだと教え諭されたコトに身を任せるよりも、なにがほんとうには正しいことなのかを、自分で考えようという姿勢の裏返し……なのかも?

引き取り手のいない、捨てられた子犬。
雨の降る夜にひとり、外で母親を待つ4歳の男の子。

職場体験中の5日間に、風汰にはさまざまな出会いがおとずれます。
それらを通して彼が立ち向かうことになるのは、だれかを守り、育てるということの意味と、そこにある葛藤。
中学2年生の少年には、重い問いです。
それでも、自分の力で必死に答えを探す風汰の不器用な姿に、いつのまにか全力でエールを送っていました。

また、保育園の子どもたちとふれあう中で風汰の感じる、率直なおどろきやとまどいもみどころ!
2歳と3歳のあいだにある、たった1年の時間に、「赤ちゃん」と「子ども」をへだてる決定的な差を感じたり――
とれたてのキャベツを見て「おやさいすき!」とよろこぶ子どもたちに、「昨日の給食で残してたじゃん、野菜……」と心の中でツッコんだり――

「わかるわかる!」と、ほほえましく、なんども笑わせてくれます。

斗羽風汰が出会うひとりの天使――彼が背負う、あまりに重い“にもつ”とは?
そんな天使のために、自分ができることはなにか――風汰が出した答えとは?
保育の世界にとびこんだ少年の、奮闘と成長。
笑って泣ける、オススメの一冊です。


(堀井拓馬  小説家)

出版社からの紹介

「頼んでまでして、なんで仕事しなきゃなんないの?しかもタダで」
そんな中学2年・斗羽風汰が職場体験先に選んだのは、保育園だった。
「子どもと遊んでりゃいいってこと?ありかも」本当に大丈夫なのか、斗羽風汰。

ベストレビュー

最高の職場体験

大学図書館で働いていた時に、毎年中学から職場体験の生徒さんを受け入れていました。
この本を読んで、私は彼らにありきたりの職場学習しか出来ていなかったことを、とても残念に感じました。
生徒さんたちは、体験先で仕事内容だけではなく、もっと大きなものを体感しているのです。
この本はフィクションではあるけれど、中学校から送られてきた職場体験記録の冊子を読んで、強く感じました。
職場体験で得たものが、生き方に影響することもあるのでしょう。
主人公の風汰がこれからどんな大人になっていくのか、とてもたのしみです。
それと同時に、シオン君のことがとても気がかりです。
(ヒラP21さん 60代・その他の方 )

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