「あー、さむい……。はやくかえって、こたつであったまろうっと」 ぴのちゃんが歩いていると、 あれえ……。丸くなったねこがねています。 外は寒いのに……。
ねこは「ねてませんよ。おうちへかえりたいんだけれど、さむくてうごけなくなっちゃったんです」といいます。 焚き火に近づきすぎて、毛皮を焦がしてしまったねこ。 あちこちに穴があいて、すーすー風が入って寒いみたい。
ぴのちゃんのたったひとつしかないコートに飛びついて「かしてくれませんか」というものだから、困ったぴのちゃんは……?
寒がりのねこと会ったぴのちゃんが、やさしく自分のコートの中に入れてあげる姿に、ほかほかあったかい気持ちになります。 びっくりした様子のねこも、次へページをめくると、だらしないくらいうれしそうな顔になって、ぴのちゃんにくっつきっぱなし(笑)。 そして、ねこはぴのちゃんの服を借りることになったのですが、その着せ替えぶりときたら……。
さあ、さむさむねこは、ぴのちゃんの洋服ダンスの中から、どんな服を選んだのかしら? さむさむねこは、寒くなくなったのかしら?
寒い季節に、ほっこり、ぬくぬく、にっこり。 あたたかいタッチで描かれた絵の中で、ねこの表情が生き生きとしています。 これは、きっとねこを飼っている人が描いたのでは……!?と思ったらそのとおり。 作者の松丘コウさんのプロフィールには「腕白ざかりのねこたちとおしゃべりインコたちに囲まれて絵本作りに奮闘中」とありました。 第35回日産 童話と絵本のグランプリ、絵本大賞受賞作品です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
寒空のなか、道でうずくまっているねこに出会ったぴのちゃん。ねこは、毛皮が焼けて寒くて動けなくなってしまったという。ぴのちゃんは、ねこをあたためてあげようと…。あたたかい物語に、やさしい色合いの絵がぴったりです。ぜひ親子でお楽しみください。
ねこがとーってもかわいいお話です。
寒い日にねこが道の上で丸まって寝ています。
ぴのちゃんは寒いからお家に帰るように
言ったのですが、そのねこには事情があり・・・
実は焚き火に近づきすぎて
お腹周りの毛が焦げてしまい穴が空いていました。
新しい毛皮ができるまで一週間、
我慢しないといけないんです。
こんな寒い中でかわいそう。
ぴのちゃんの来ているコートが欲しいと言い出し
ぴのちゃんも困ってしまいます。
でもおうちに行けばたくさんの服があるし
それならあげていいよ。ということで
ぴのちゃんのうちに行きました。
あったかいミルクを飲む姿や、
鏡の前で服を着替える姿が
とにかくかわいい!
一週間後に再開した二人の出来事は
本当に、最高に素敵でした。
こんな猫に会ってみたい!
そう思える猫でした。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子12歳)
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