見開きいっぱいの、大きさも色も柄も様々な丸い物体。これは一体・・・宝石の原石? いえいえ、これは全部生き物の『たまご』なのです。赤や緑、黄色や柄模様。作者が言うところの「おしゃれ」さん達です。 そして、更に柔らかくてぷよぷよしたタマゴ、とんがった形のタマゴ、ざらざらやつるつるのたまご、ふくろのようなタマゴ・・・。 このたまごの持ち主はだれ?どんな所に産んでいるの?どんな生命が宿っているのでしょう。 これは「たまごの不思議」の話がいっぱいつまっている絵本なのだけれど、堅苦しい雰囲気は一つもありません。シンプルで少ない言葉、美しく上品な絵。眺めているだけでも神秘が伝わってきます。絵本を読んだ後、更に詳しく調べていくのか、眺める絵本として時々思い出した時にそっと開いてみるのか・・・この絵本の扱い方は人それぞれ、自由です。 日々、自分のうちの裏庭で葉っぱの裏をのぞき、木の枝を観察し、堆肥をひっくり返しては卵がないかと探している作者の好奇心が凝縮された絵本ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
たまごはかしこい たまごはおしゃれ たまごはおとなしい たまごは……ふしぎがいっぱい。
ひとくちにたまごと言っても、その形態はさまざま。きれいなたまご、やわらかいたまご、ほそながいたまご、袋のようなたまご……と、ちいさな命がつまったたまごには、生き物の知恵や不思議もいっぱいつまっています。
たまごと一口に言っても、本当にいろいろなたまごがあるんですね!
大きさ、色、形、硬さ…etc.
知っているようで知らない、たまごの正体。
初めて見るもの聞くことばかりで、驚きの連続でした。
「たまごは、おとなしくて、いきなりにぎやかに!」のところでは、まったくその通り!と思わず笑ってしまいました。
おはなし会で、図書館司書の方が呼んで下さった絵本です。
早速、借りて帰って、子どもと一緒に読みました。
写実的な絵の美しさと、たまごの不思議に迫る興味深い内容で、子どもならずとも引き込まれました。
家では、たまご一つ一つの名前をすべて読まされました。
お陰で、「ハーレクインカメムシ」という素敵な名前のカメムシがいることも知りました。(笑)
大勢の読み聞かせに、家庭での読み聞かせに、お薦めの一冊です。 (あまたろうさん 40代・ママ 女の子8歳、男の子8歳)
|