
幼稚園のアヤメ組で、いちばんけんかをするのは、ゴンくんとテッちゃん。ゴンくんがつみきやぬいぐるみを並べてゾウの行列を作っていると、テッちゃんがおもちゃのパトカーで、ゾウをはねとばしました。そして、二人はとっくみあい。でも、なぜかあたりは静かです。なんと、二人はアフリカの草原にいました! ドドドドとゾウが走ってきて「ゴンくんをすくえ」とせまってきます。さあ、大変! けんかがテーマのかわいいお話です。

「喧嘩するほど仲がいい」そんな言葉が浮かびました。このくらいの年齢の男の子は、喧嘩も遊びの一環なのかなと思いました。突然象の大群があらわれるファンタジーな展開は唐突な感じもありましたが、長野ヒデ子さんの優しいイラストで違和感なく読み進めることができ、最後は「よかったね〜」と微笑ましい気持ちになりました。 (ouchijikanさん 40代・ママ 女の子8歳)
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