ちいさいちゃんは なにをやっても おおきいちゃんに かないません わたしは なんて だめな子なんだろう・・・ じぶんがとっても ちっぽけに かんじられた ちいさいちゃんは ある日ーー
妹から見た姉の存在、自分・・・2人の心の変化や距離
を、豊かなな色彩と美しい構図で描いてある絵本です。
最初、不安そうな「ちいさいちゃん」と、悪魔のように大きな影だけで
描かれた「おおきいちゃん」でお話がすすんでいきます。
この「おおきいちゃん」の描き方が面白い!
終わりの方になるまで、
顔も姿も出てこない、まるで影のモンスターなんです。
ちいさいちゃんが怯える、「おおきいちゃん」って何なんだろう?
壁にうつる大きな影は、具体的なことは文章で書かれていなくても、
ちいさいちゃんにどんなことをしているのかをよく物語っています。
ちいさいちゃん、おおきいちゃんの気持ちも、全て絵から伝わってきます。
また、自然が細部まで描かれていて、庭や野の花々、リスもとても可愛らしい。
薄緑の芝生、木立の中に舞う真っ赤なオウムの色も美しく印象的です。
小さな自分でも何かできるんだって思ったとき
・・・おおきいちゃんの影は急に小さく思えるようになります。
素敵な可愛い絵に癒される絵本です。
自分がちっぽけな存在に思える時、ぜひ。 (ゆらゆらの空さん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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