
2013年、ユネスコ(UNESCO=国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された「和食:日本人の伝統的食文化」。その和食の味つけの基礎となり、素材のおいしさをそこなわずに料理にまとめるのが、「だし」の役割です。 だしといえば、まず「昆布」「鰹節」「煮干」の3つが思いうかびますが、昆布は海藻のコンブ、鰹節は魚のカツオ、煮干は魚のイワシと、どれも、もともとは海の生きものを加工してつくるものです。その意味で「和食のだしは海のめぐみ」だといえるでしょう。 第3巻『煮干』では、イワシがどんな魚で、どうとるのか、煮干はどうつくるのか、イワシのいろいろな加工品、近ごろ話題のあごだし(トビウオの煮干でとるだし)、煮干の歴史、煮干のいろいろ、煮干だしのとり方、イワシ料理、海のイワシに迫る危機などを、美しく豊富な写真を使って、わかりやすく紹介します。

この本を読んでいると煮干の原料となるイワシの種類や漁のお話、「煮干」という漢字が使われるのが分かる、煮干の製法などが詳しく紹介されており、とても興味深いです。
ただ、「出汁」というと、教科書でも料理本でも、煮干の出汁は殆ど登場しないので、煮干の出汁には地域性があるのかな?と思ったのですが、それはよく分かりませんでした。
私には懐かしい実家の味。
本を読みながら、今度作りたいなと思いました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子10歳)
|