
お正月の二日に見た初夢は、だれにも話さなかったら、いつかその通りになるそうです…。童謡詩人と著名な画家が、鮮やかに描きます。
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タイトルから明らかに正月のお話なのですが、それだけで手にした私は、読んでみて内容も展開も想定外。
それだからこそ面白かったともいえるのですが…。
村のお金持ちが村人たちの初夢を買おうとします。
人の初夢で金持ちになろうと言うのです。
そのお金持ちが初夢長者かと思ったら全くはなしが違います。
初夢は人に話さなければかなうという、カバーの説明ですから、話してはいけないのでしょう。
初夢を見なかったという村人の中で、一人初夢を見たこぞうさんがいました。
そのこぞうさんの夢が冒険とロマンで楽しいのです。
願望のような夢。
鬼を相手に、宝を手に入れたり、二人の長者様の子どもになったり。
こんな夢を自分も見てみたいものです。
でも、ラストシーンを見ると、このこぞうさん、目を覚ましたらみんな忘れちゃっているのじゃないかな。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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