読み聞かせのプロ《聞かせ屋。けいたろう》さんと、ほのぼのした絵が人気のおくはらゆめさんがタッグを組み、みんなで「あいうえお」と声を揃えたくなる楽しい絵本ができました。たっぷり愛の詰まった「あいうえお」を味わえます。
「あめ あめ あめ きょうもあめ」アナグマちゃんが窓から降り続く雨を見つめています。手にはあやとり。「あのこに あえない あいうえお」会えないあの子を思いながら、ひとりで寂しく遊んでいるようです。
別の部屋では、同じように窓に目をやるイッカクサイくん。サッカーのユニフォームを着て、部屋の中でボール遊びをしています。「あのこに あいたい あいうえお」会いたい気持ちが頭や胸をぐるぐる回っているんですね。
パンを焼きながら踊るウンピョウくんも、編み物をするエゾリスばあばも、てるてる坊主を窓際に飾るオオコノハズクの家族も、みんな、会いたい気持ちを胸に眠りにつきました。どんな夢を見ているのでしょうか。
翌朝は雨も上がって快晴。「あえるぞ あえる あいうえお」みんな足取りも軽く、待ち合わせ場所の山の上へ向かいます。やっと会えた喜びをまぶしい笑顔で表すどうぶつたち。誰が誰と出会ったのか。どんなことをして過ごすのか。その答えはぜひ絵本の中で確かめてください。
おおらかな雰囲気で描かれた絵にはたくさんのユーモアが散りばめられていて、みるたびにいろんな発見がありますよ。前と後ろの見返し部分にもお楽しみが。素敵な変化を見逃さずにチェックしてくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
あめ、あめ、あめ。きょうも雨。明日はきっと雨があがる。晴れたら山の上で待ち合わせ。あのこに会いたいあいうえお。 アナグマちゃん、イベリコブタくん、ウンピョウくん、エゾリスばあば……。みんなが会いたい相手はだれかな? 大人気ロングセラー絵本『まいごのたまご』訳者の《聞かせ屋。けいたろう》さんのリズミカルで、シンプルだけど染み入る文章と、受賞作多数のおくはらゆめさんのカラフルでかわいい絵がベストマッチ! 「会いたい」といういつの時代もみんなが心に抱いている普遍的な気持ち。そんな「会いたい」にやさしく寄り添う心温まる絵本です。
おくはらゆめさんのイラストにひかれ、手に取りました。
「あのこにあえないあいうえお」「あのこにあいたいあいうえお」と、リズムの良い文章で、声に出すと心地よい絵本です。
おくはらゆめさんの描く動物たちのイラストが、温かくてかわいくて、ほっこりしました。特に動物たちの寝姿のページ、最高です。
文章は縦書きなのに、ページが左開き(左綴じ)なのは、どうしてでしょうか?ページをめくるのに、不思議な感じがしました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子12歳)
|