ある日、おじいさんが出会った、リュックをしょって倒れていたアザラシ。連れて帰って介抱すると、「ゲホッ ゲホッ」咳き込むアザラシの口からビニール袋が飛び出しました。食べ物と間違えて飲み込んでしまったようです。そう、海のアザラシたちは、人間に海を汚されてすごく困っているのです。
アザラシはリュックから何か説明書のような紙を取り出して「ガウッ! ガウッ!」とおじいさんに訴えかけます。おじいさんが、物知りのヤマネコさんの家へアザラシを連れていくと……、ヤマネコさんは静かに話を聞き、しっかり通訳してくれました。(ヤマネコさんは、アザラシ語はもちろん、世界中の国の言語や動物の言葉がわかるんですって。すごい! )
アザラシたちが世界の海を調べる「アザラシちょうさだん」を作ったこと、ゴミだらけの海を掃除する機械「ウミキレイ」を考案したこと、でも説明書どおりに組み立てるには人間の力が必要なこと……。おじいさんは驚きつつも、自分は時計職人だから組み立てを手伝えるかもしれないと言います。さあ「ウミキレイ」は完成するのでしょうか……!?
作者の五十嵐美和子さんは『きょうりゅうのずかん』『はたらくくるまのずかん』『でんしゃのずかん』(共に、白泉社)などで形を精緻にとらえつつ、その存在感を魅力的に描く作家さん。本書は、上記シリーズとはまた違う鉛筆のタッチで、とぼけた表情のアザラシや、思慮深げなヤマネコのキュートさが抜群! 機械「ウミキレイ」の格好良さにもわくわくします。
SDGs、環境問題、海のごみ問題などについても考えるきっかけになるかもしれません。でもとにかくアザラシとヤマネコのまじめな姿が愛らしくて、ほのぼのと眺めたくなる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
アザラシがリュックをしょって倒れています。時計職人のおじいさんが、急いでアザラシを連れて帰ると、口の中からビニール袋が出てきました。食べ物と間違えて飲み込んでしまったようです。お魚を食べて元気になったアザラシは、リュックから不思議な絵と文字が描かれた説明書のような紙を取り出しました。何かしゃべっているようですが、おじいさんはアザラシ語がわかりません。そこで、世界中の国や動物の言葉がわかるヤマネコのもとを訪ねました。ヤマネコによると、アザラシとその仲間たちは、海のごみを間違って食べてしまい困っているそうです。そこで、海を調べるアザラシちょうさだんになり、海を掃除する機械『ウミキレイ』を考え出したというのです。ところが、機械の組み立てには人間の力が必要で……。
アザラシ語を解読できるヤマネコと、器用な時計職人のおじいさんの力を借りて、いよいよ『ウミキレイ』が発動! SDGs、環境問題にも目を向ける1冊。
アザラシが倒れていました 見つけたおじいさんは家へ連れて帰るとビニール袋がでてきたのです
おなかがすいて食べ物と間違えて食べて喉を詰まらせたんですね!
おじいさんは アザラシ語がわからないので、
ヤマネコさんに聞きに行きました(ヤマネコさんは本を読んで勉強家 言葉や動物の言葉もわかるんです すごい!)
なんと アザラシ調査団が世界中へ行き
「ウミキレイ」という海のごみをきれいにする機械を作る人間を探しているのです
みんなが協力して 「ウミキレイ」を作るのです みんなの力ですね!
「ウミキレイ」を 海へ入れると 海の中のごみがいっぱい(ペットボトルや缶 など・・・ 人間が捨てたごみがたくさんとれました)
人間は 海を汚してはいけません!
海で生きる魚やアザラシたちは、生きられなくなるのです
私たち人間は 海を汚さないようにしなくてはいけません!
またまた教えられました!! (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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