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1990年にポール・オースターがニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した短篇小説を、柴田元幸が翻訳、タダジュンが絵を手がけ、一冊の絵本になりました。1995年に公開したウェイン・ワン監督の映画『スモーク』の原作としても愛され続けてきた物語。ブルックリンの街角から生まれた心温まるクリスマス・ストーリーを、この冬、日本の読者へお届けします。大切な人へのクリスマスの贈り物にもおすすめです。
大人のためのクリスマス・ストーリーのような本です。映写機から、モノクロームの映像を流しているようなレトロな感覚と、物語のドライな感覚が、コーヒーに合いそうな本です。
盲目の老婆から、孫になりすましたオーギー(仮名)が、新品のカメラを盗み出す。
それが、本当の孫が盗んできた物であっても、犯罪に違いありません。
それでも、老婆の最後のクリスマスを幸せな日にできたとしたら、結果オーライの善行だったのでしょうか。
訳もなくタダジュンさんの絵も気に入りました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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