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愛する人と結婚したいのです 生きることは愛すること。世の中をよくするにも、戦争をやめるにも、愛があればこそ。人を幸せにするにも愛あればこそ。愛こそは想像力です。子どもたちに豊かな想像力を身につけてほしいのです。――寂聴
まじめで頑固な針つくり職人のチャンダの娘サラに一目惚れした、大金持ちの一人息子タッカリーは、身分違いだと両親に結婚を反対され、家出するのですが……。 未来に生きる子どもたちとすべての大人たちに贈る たくさんの愛がつまった物語です。
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階級差別の強いインドの話だからでしょうか、瀬戸内寂聴さんの文章だからでしょうか、心に突き刺さる針のようなお話です。
貧しくても、チャンダには針造り職人としての意地があります。
町1番の大富豪には、富裕者としてのプライド意識があります。
この両家の娘と息子が恋をしたらどういう事になるのでしょう。
貧富の差を乗り越えた愛の成就には、大富豪の息子タッカリーの決意とひたむきな努力がありました。
話としては少し理屈っぽいのかもしれません。
でも、これだけの思いの末の成就ならば、揺らぐ事はないのだろうと思いました。
若者はどのように受け取るのでしょうか。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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