みんなが歩く道は、どんな道? 『みち』【NEXTプラチナブック】
まっ白な画面に引かれた力強い一本の線。
それがそのまま、ぼくたちが歩く「みち」となり、「さかみち」となり、「くだりみち」や「でこぼこみち」になり。雪が降っても、太陽に照らされても、「みち」があればどんどん進み。時には「よりみち」したり、「まよいみち」になったり。
近くても遠回りでも、長い道のりであっても、「みち」があれば、進んでいくことができる。でも、「みち」が見えなくなったら……?
「それ!」
線を引くのは、自分自身。どんどん進めば、「みち」はできていくもの。そうだよね。
三浦太郎さんの最新作は、いつもとちょっと雰囲気が違う? シンプルで美しい色面の構成による作品の印象が強いけれど、今回の主役は、思いっきり手で描かれたような力強く太い、味のある線。その道を歩いていく男の子と女の子、登場する家並みや商店街もどこか懐かしく。限られた色彩の中で描かれるのは、とても魅力的で親しみのある日本の風景。さあ、どんどん行こう。ぼくたちの新しい道! 読めば、子どもも大人も元気が出てくる絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
あぜみちこみち、さんぽみち。ときどきさかみち、くだりみち。ときにはよりみち、まわりみち。それでもすすんでいったなら?表紙からはじまる1本の線。ページをめくっていくと線はどんどん伸びていって…。
深読みしたら人生のような道です。
道にはいろんな道があって、それを自分は歩いていくのですね。
リズムがあるから、歩くことに楽しさがあります。
道が途切れていても、ちゃんとその先に道があるっていう発想も素敵です。
目的地に到着するのかと思ったら、道は裏表紙に続いていて、また表紙につながっていました。
若いうちは道はエンドレスです。
いろいろあるけど、まだまだ歩いていきましょう。
知らず元気をもらえる絵本です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|