ジャングルジムから落ちて車いすになったミキの前に一輪車に乗った女の子が現れる。養護学校で様々な子と出会い、死とも向き合って成長していく少女の心描く物語絵本。
この本を読んで、あらためて中途の身体障がいというものを考えました。
生来の身体障がいと違って、元気な頃の自分を持っているミキちゃんには、1輪車に乗ったあの子という友だちがいました。
普通校に障がい者設備がないからと、養護学校(支援学校?、特別支援学校?)に通い始めたミキちゃんは、発語も充分でない友だち、心臓が悪くて普通校に通えない友だち、いろいろな障がいを持った友だちと出会いました。健常の世界と障がいの世界を知ったミキちゃんは、普通校に戻っても心豊かに生きていくことでしょう。
多くの障がい者の中には、一般社会の中で生きていくことのできる障がい者がいる一方で、介護がなければ生きていけない障がい者がいます。
個人差、個体差がある中で、真剣に共生社会を考えるのには、とても深みを持った作品です。
ミキちゃんが、障がい者世界への窓口を作ってくれたような気がしました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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