わたしは、ずいぶん長く生きてきた。あなたが知っているだれよりも前から。世界じゅうどこにでも、いろんな姿をした何千ものわたしがいる。わたしはあなたを、つれていってあげられる。過去へ、現在へ、未来へ。わたしは、なんでしょう?
言葉が生まれて、人間社会は大きく変わりました。人は成長とともに言葉をおぼえ、言葉によってものを考え、他者と交流します。そしていま、世界で使われている7,000以上の言語のうち、少なくとも半分は、2100年までになくなると考えられています。 本書はなぞときのようにストーリーが展開し、「わたし」がなにものであるかは、最後に明かされます。言葉のもつ力やはたす役割、守ることの意味とは? 言葉についての哲学絵本。世界20言語で刊行。
* ドイツ・ミュンヘン国際児童図書館カタログ『ホワイト・レイブンズ2023』 選定作品 * 「dPICTUS 未刊絵本ショーケース」2022 年 選定作品 *イタリア・ボローニャ国際児童図書展「美と世界:新しいノンフィクション絵本」2023年 選定作品 * ユネスコ「先住民言語の国際の10年」(2022−2032年)の公式選定絵本
ちょっとドキッとするタイトルと意味深なイラストが気になり、手に取りました。
「生」や「死」を予感させる重めな雰囲気だったので、ドキドキしながらページを読み進めたのですが、思った感じとは違う展開でした。
「わたし」がなんなのか、大人はお話の途中でなんとなく予想つくのですが、子どもが読んだ場合はどうなんだろう?
ラストまで読むと、確かに、「わたし」というものはなくてはならない存在なんだと改めて感じます。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子17歳、男の子14歳)
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