小川未明の名作『野ばら』あべ弘士により絵本化! 舞台は大きな国とちいさな国の国境。そこには、両国から一人ずつの兵士が派遣されました。次第に仲良くなっていく二人をよそに、国同士は戦争を始めます。
小川未明さんの作品に、あべ弘士さんが絵を添えた作品。
国境を定めた石碑を守る、両国の兵隊のエピソード。
大きな国の老人と、小さな国の青年。
そして、何気に咲いている野ばら。
両国が戦争を始めたという事で、両者の関係性に影。
それを見守っているような野ばらの存在感が印象的です。
ラストは何を暗示しているのでしょうか。
野ばらの余韻が残ります。
あべ弘士さんの絵は、いつもより静謐で、それだけに、
野ばらの存在感を体感できます。 (レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子0歳)
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