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クラリス・ビーンという名前の女の子が自分の家族を紹介していくストーリー。ただ、その観察眼の鋭いこと! 冷静なユーモア(?)が秀逸。
家族って、一緒にいると、うざったくって、窮屈で、「あーぁ、一人でゆっくりしたーい」って、思うこと、誰にでもあると思うんです。
このクラリス・ビーンの家族は、パパ、ママ、ちょっとぼけてて目の悪いおじいちゃん。それにオシャレと男の子とにしか興味のないお姉ちゃんと、思春期って、暗いトンネルに入り込んでる(クラリスに言わせると「ただ暗い部屋に入っているだけ」の)お兄ちゃんと、騒がしい弟の(こおろぎ)ミナルがいる。
さらに時々、ママの弟のテッドおじさんがいとこたちを連れてやってくるから、毎日自分一人の時間なんか、とれやしない。
クラリスは一人の部屋と時間が欲しいと願っている女の子。毎日この家族はドタバタとうるさい。とりわけ、クラリスは元気いっぱいで、男の子みたいに飛び回っている。
今日もクラリスは弟のミナルと喧嘩して、その仕返しに夕食のスパゲッティをぶっかけた!
そんでもって、バツとして3時間も自分の部屋に閉じ込められちゃったんだけど、これが最高!だったんですって。
ものすごくパワフルで楽しい絵本でしたよ。 (てんぐざるさん 30代・ママ 7歳、2歳)
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