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おはなしのたからばこワイド愛蔵版(4) カメのえんそく
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おはなしのたからばこワイド愛蔵版(4) カメのえんそく

  • 絵本
作: 新沢 としひこ
絵: 後藤 美月
出版社: フェリシモ出版

税込価格: ¥1,415

  • ハッピー・リユース・プログラム対象作品

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作品情報

発行日: 2009年08月
ISBN: 9784894324930

182o×242o・32ページ

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みどころ

フェリシモ出版の「おはなしのたからばこ」シリーズ4巻は、イギリス民話『カメのえんそく』。
お父さんはユックリッチ、お母さんはノンビリーナ、子ガメはアセラーズ。
名前の通りのんびりなカメの親子がおりました。
「えんそくってなあに?」とたずねると、「とーってもたのしいのよね」とお父さんとお母さん。
遠足に行くことにした親子ですが、行き先やお弁当を決めるのものんびりだから、すぐに日が暮れてしまいます。
そんな時、お父さんは「あせらない、あせらない。おたのしみは、あとにとっておくもんだ」と、かっこいい決めゼリフ。
遠足は想像以上にゆっくりゆっくり進んで行きますよ。ちゃんと行けるかな? 

後藤美月さんの、めりはりある元気なイラストが楽しいですね。期待感いっぱいの子ガメ、アセラーズが、遠足への空想を膨らませて楽しんでいる様子がどのシーンでもかわいいので注目してみてください。
左ページは昼間を、右ページは夜を表す構成もスタイリッシュ。

文章を書いた新沢としひこさんは、『世界中のこどもたちが』で有名なシンガーソングライター。お父さんと子ガメのやりとりが、歌のように心地よく繰り返され、ゆったり構えたあったかい親子の関わりが伝わってきますね。
ついつい焦ることの多い毎日ですが、楽しみを少し先に延ばして、のんびりしてもいいんだなと思わせてくれますよ。

(長安さほ  編集者・ライター)

おはなしのたからばこワイド愛蔵版(4) カメのえんそく

出版社からの紹介

遠足を知らない子ガメ・アセラーズに、「たのしいぞぉ、いってみようか」と誘うお父さん・ユックリッチ。
カメの親子がゆっくりのんびり遠足にでかけ……。
そんなカメの時間感覚を、後藤さんは「月の満ち欠け」で表しています。
どの見開きにも「時間と速度を象徴する」モチーフがグラフィカルに描かれており、
1枚の絵の力で勝負するイラストレーターらしい発想の斬新な絵本。
繰り返される「あせらない、あせらない、お楽しみは、あとにとっておくもんだ」のセリフに、
いつの間にかカメのペースが心地よくなってきます。

ベストレビュー

スゴイぞ、カメさんファミリー☆

カメのえんそくはのんびりゆったり。
それでも家族の誰も怒ったりしない、
愉快でとってもあたたかいお話。
バリエーションにとんだ形と
カラフルな色が目にも楽しい絵本です。

子ガメのアセラーズの
「えっ今日しないの?」というツッコミは
いつしか私たち親子とシンクロしだします。
子どもからは大きな笑いも出ます。

あせらない、あせらない
おたのしみはあとに とっておくもんだ

焦れてしまう心も、繰り返されるパパガメの言葉に
いつしか「そうか、それもいい」と思えてきます。
ユックリッチ、名前からして凄いのです。
ゆったりと何日もかかって、親子揃いで山の頂きに行く。
真似するには気が遠くなるようです、
しかし、行く彼らにはすばらしい時間。

オチとラストのカン切りになるイラストも洒落ています。
まだまだ!彼らのご褒美タイムはずっと先に。
うちの子どもはなんだかんだ
何日後に食べられるか計算しようとしていましたよ。
カメさんファミリーのその後もつい考えたくなりますね!

イライラしない、失敗も責めない。
のんびりファミリーは超ポジティブ!
素敵な家族のお出掛けのヒントでもあります。
これ大丈夫?と不安に思うくらいの展開ですが、
そこにあたたかい家族の形があって、感動します。
予想外に懐が深い物語。
親子で愉快な気分になれる、楽しい家族の絵本です☆
(ととくろさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)

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