ジョセフは、生まれたときにおじいちゃんがくれたもうふが、大、大、大好き! いつでもどこでも一緒でした。ところがある日、ぼろぼろになったもうふをお母さんが捨ててしまい……。おじいちゃんと孫の深い絆を描いた絵本。
小学校の読み聞かせで使いました。
ユダヤに伝わる昔話らしく、内容が同じ「おじいちゃんならできる」や
「ヨセフのだいじなコート」という本も出ています。
絵は「おじいちゃんならできる」の方が柔らかく、
家庭での読み聞かせにはそっちの方が向いていると思いましたが、
大人数への読み聞かせには「おじいちゃんのもうふ」の方が
文章やシーンの組み立てや、絵がくっきりしている点で向いている
と思って、こっちを使いました。
(私は「おじいちゃんのもうふ」を読んだ後に
「日本の桃太郎みたいにユダヤでずっと愛されているお話なので、
いろんな本があるんだよ。」と言って、
「おじいちゃんならできる」の紹介もしました。)
内容はあかちゃんの時におじいちゃんに贈られた毛布を
大好きなのでずっと持ち歩いていたジョセフだったのですが、
とうとうぼろぼろになったのでお母さんに捨てられてしまい、
でも「だい、だい、大好き」なので、ごみ箱からそっと拾って
仕立て屋のおじいちゃんにお願いして上着にしてもらい、
それが小さくなったらネクタイ、汚れたらハンカチ、
それにも穴があいたら小さな布ボタンに仕立ててもらって
大事にするというお話。
最後はその布ボタンもなくなってしまうけど、
ジョセフによって、このお話が出来ました。
大人から見たらぼろぼろの汚いものでも、
子供にはすごく愛着があるものってありますよね。
そんな気持ちが凄く表れているお話だと思います。
(なずははさん 30代・ママ 女の子11歳)
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