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一人暮らしのうさぎのおばあさんが、かつて8人家族で囲んだ大きなテーブルに一人で座っています。1年前までは、向いの席におじいさんが座っていました。3年前までは末息子もいました。その少し前までは、中の息子と双子の娘も・・・。家族は、食事をする時も、宿題をする時も、遊ぶ時も、いつもおじいさんの手作りの大きなテーブルに集まったものでした。 おばあさんは、時間をさかのぼって次々に家族の思い出をたどっていきます。 そして、今まで見たこともなかったテーブルの裏の子どもたちの落書きを見ていたら・・・。
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この絵本を読むと、家族とか、家(家族の集まる建物)とかの事を考えさせられてしまいます。
でも、絵本自体は決して重たい話ではなく、優しく語りかけてくれる穏やかなお話です。
子供を6人(匹)も育てたうさぎのお母さんが、おばあさんになり、連れ合いもなくして、1人で広い家に住んで、大きなテーブルにつく。
哀愁を感じますねぇ。
でも、今は寂しい生活をしているけれど、子供達を育てたその家に残る思い出は、決して寂しいものではなく、暖かいものだったと、伝わってくるのです。
さぁ、私達もおじいちゃん、おばあちゃんの顔を見に行きましょう! (てんぐざるさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子4歳)
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