20年にわたって読みつがれてきた名作で、現代においても新鮮な発見のある絵本。心優しいわにのバンポと小さなチドリの友情が、大切なことを語りかけます。
私が親になって絵本と再びふれあう機会が多くなり、自分が子供の頃に読んだ絵本を娘に読み聞かせたいと思うようになりました。そして一番に思い出したことは、「わにの歯を掃除する鳥の本」でした。頭に浮かぶのはそのシーンの絵、長新太さんの絵でした。題名がどうしても思い出せず、母に電話をして聞きました。「わにのバンポ」 母は、私が子供の頃何度も何度も読まされたそうです。そして、今、娘にお母さんが好きだった絵本だよ〜と言って読んでいます。子供の頃読むことがなかった「あとがき」、今、大人になって初めて読んでみました。【・・本当の心の優しさとはこの上なく強い意志にささえられているものである・・】大人になっても心に引っかかっている絵本。それは間違いなく素敵な絵本だと思います。ちなみに娘は、にんげんが出てくるシーンで目をギュッとつむり、ちどりが出てくるシーンでホッとしている様子です。娘が大きくなった時に、何かが引っかかってくれていたら^^と思いながら読んでいます。 (バンポさん 20代・ママ 女の子3歳)
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