今日はねずみくんのお誕生日。ねみちゃんは心を込めて、赤い毛糸のチョッキを編みました。きれいに包んでチョッキを贈ろうと思ったけれど、ねみちゃん一人ではなかなかうまく包めません。そこにあひるくんがやって来て手伝ってくれましたが、うまくできません。ぶたくんがやって来て手伝ってくれましたが、やっぱり上手に包めません。次々と動物たちがやって来て手伝ってくれますが、これはなかなか大変です。
心を込めて作ったプレゼント。自分の体より大きな箱に入れて素敵に包もうと奮闘するねみちゃんの姿に、思わず声援を送りたくなります。あひる、ぶた、ライオン、うま、ぞう……と加わった心やさしい友だち、みんなで四苦八苦する光景は、まごころのあり方を示してもらっているかのよう。包装紙でくるみ、リボンをかけた箱を前に見せる会心の笑顔は、誠心誠意つくした満足感の証明です。そこにねずみくんがやってきて、嬉しそうにプレゼントを受け取りますが……。最後の落ちは、この作者コンビならではのユーモアの賜物。喜び勇んで帰るねずみくんに送るねみちゃんの申し訳なさそうな視線は、日常生活の一コマの代弁かもしれません。 ――(ブラウンあすか)
○あらすじ きょうはねずみくんのたんじょうびです。ねみちゃんが、ねずみくんのためにすてきなプレゼントをつくりました。 きれいにつつんであげようと思ったら、なかなかうまくつつめません。 すると、どうぶつさんたちが、つぎつぎにきて、てつだってくれました。 みんなで協力して、やっとできあがり! そこへねずみくんがやってきて、ねみちゃんからのプレゼントに大喜び。 ところが、ねみちゃんは大変なことに気づいてしまったのです・・・
○編集部より ねみちゃんやみんなが一生懸命プレゼントをつつむ様子には、ねずみくんへの気持ちがこもっていて、ほほえましさを感じます。 やっとじょうずにつつめたと思ったプレゼントが、実は・・・という、予想外の展開は、本を読んでのお楽しみ!
読んで思わず笑ってしまいました。ねずみくんにプレゼントをあげようと、ねみちゃんが一生懸命みんなに手伝ってもらいながらプレゼントを包んでいきます。やっとできた。と、そこにねずみくんが・・・。みんなで包んだのでみんなで「はい ねみちゃんからのプレゼント」といって渡したらねずみくんは大喜び。でもね、ねみちゃんはプレゼントを箱の中にいれるのを忘れていたのです。そう、ねずみくんに渡したプレゼントの箱の中は空っぽ。そうとも知らずねずみくんは大喜びで走っていってしまいました。最後のかなしそうなねみちゃんの表情がいいですね。 (たまっこさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子2歳)
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