暑い暑い夏の日。子どもの頃に体感したあの記憶の断片が蘇ってきます。 真っ白な陽射し、青い草の匂い、響き渡るセミの声。 そして大きな麦藁帽子をかぶって、山へ向かって一心不乱に走る少年。 広い青空の下に駆け回るこの開放感は、体験した者にしか味わえない感覚です。 我が息子にも、「夢中になって遊ぶ」事でこんな記憶の残像を一つでも多く体の中に残して欲しい、 心からそう思わせてくれる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
暑い暑い夏の日。クワガタのいる山をめざしてぼくは走った。真っ白な陽射し、青い草の匂い…。ページの中からあふれだす夏!
5年生で読みました。
高学年で2冊読もうとすると、1冊はかなり短いものにしないとならないのでこれを選びました。
私が読む物の中では、文字が少なく難しいと思う一冊です。(読み手として挑戦です)
本自体が大好きで、ひとめぼれしてしまったのですが、高学年には紹介しないと出会ってもらえないかと思ったりもして。
子どもの頃の夏休み、暗い家の中、まぶしい表の光、草いきれなどを懐かしく思い出します。
レビューでは、都会育ちの方でも体験したような気がする、とありました。
こんな夏を過ごしたことがない現代の子にもそう思ってもらいたいな。
そして五感を使って夏を過ごしてほしいと思います。
(まだうちのあたりは自然がたくさんあります。) (きらきら虫さん 40代・ママ 女の子16歳、男の子13歳)
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