旅の風景を描いた、字のない絵本です。 船で岸にたどり着いた旅人は、馬を買い、丘を越えて村から町へと向かいます。 ぶどうの収穫、引越し、学校、競走、水浴び・・・ 近代ヨーロッパの町並みと日常の風景がこと細かに美しく描かれています。 よく見ると、みんながよく知っているおはなしの世界も登場しています。
中部ヨーロッパの自然や街並みを背景に、克明繊細な筆使いで旅の楽しさを描きだした絵ばかりの絵本。世界各国の子どもたちが喜んでいる、心おどる絵本です。
僕はこの絵本を 祖母の100歳の誕生日にプレゼントしました。
そうしたら、祖母は・・
「私は絵描きになりたかったんだよ」 と、
今まで一度も話してくれなかった若いころの夢を話してくれました。
「こんな風にいろんな家や沢山の人は なかなか描けませんがな」
そういって目を細める祖母の言葉が、とても嬉しかったです。
素敵な絵本は、どんな人にも心を開くチャンスを与えてくれるのだと
思いました。
どうぞ大切な人と一緒に、絵本の中の風景を眺めてくださいね。 (MZさん 40代・パパ 男の子19歳、男の子13歳)
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