表紙にたくさんのしずく。笑ったり口をあけたりいろんな表情をしています。 水は「ぴちゃ」と音がしたり「ぽと ぽた ぽしゃ」と落ちてきたり。 「ざあー!」「ざざざあー!」と降ってきたり流れ落ちたり。 子どもって水道の蛇口から水がぽたぽた落ちているとすぐ手を伸ばしますよね。 大好きで、さわると気持ちよくて、身近な自然でもある「水」の音と形が、小さな絵本のなかで存分に「たぷん たぷん」と揺れてるみたい。
「ちょろちょろー」は手を洗うときのお水みたいじゃない? 「じょぼぼぼー!」はお風呂のお湯が出てくるところみたいだね、と話しながら子どもたちとページをめくると、うふふと笑いながら見ていました。 同じシリーズに『ひ ぼうぼう』『かぜ びゅんびゅん』『つち どすん』があります。
水色と白で描かれた本書は、ブルーと白色があざやかな『かぜびゅんびゅん』と色づかいが似て、ぜんぜん印象が違う、素敵さがあります。 2冊をくらべて見るのもおすすめですよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
みず…ぴしゃ! つぎつぎに…ぽと、ぽた、ぴしゃ! いきおいよく、どっぼーん! つぎつぎにふってきて…。
水道の蛇口から出てくる水、おふろにたっぷりたまった水。 子どもにとっても身近な自然である「水」がこの絵本の主人公です。 子どもたちは、実際の生活の中で水に触れたときに「つめたい!」と感じたり、 しぶきをバシャバシャッとはねあげて「気持ちいい!」そんな感覚を味わっていることでしょう。 そんな、子どもたちが大好きな水の勢いや清涼感が味わえます。 子どもが五感で楽しむ新感覚絵本。
今、注目している新井 洋行さんの作品なので読んでみました。
新井さんの作品では「あけて・あけて絵本 れいぞうこ」「あけて・あけて絵本 おしいれ」が、とても気に入っています。
18.6cm×18.6cmの変形の絵本で、2011年6月14日に「ひ ぼうぼう」と一緒に発刊されています。
「ひ ぼうぼう」は、縦開きの珍しいものでしたが、この作品は横開きというオーソドックスなもの。
背景は白。
そこに、水色の水玉がいろんな表情をしながら落ちてきます。
地面に落ちると、水玉が壊れるのですが、そこにも表情があります。
滝のように降ってきたり、水道の蛇口の水のように流れ落ちてきたりと、水が様々な表情を見せながら落ちてくるというシンプルなストーリーになっています。
水に表情があるというのも良いのですが、何と言ってもその擬音が秀逸だと思います。
「ぽた ぽと ぽしゃ」
「ざあー!ざざざあー!」
「ちょろ ちょろー」
「じょぼぼぼー!」
「たぷん たぷん」
等などの、確かに水って、こんな擬音を発するかな?という展開が、赤ちゃんの心に響くこと間違いないと思います。
白、水色、黒という色しかないシンプルな絵ですが、その分、水のキャラクターが分かり易く、赤ちゃんも夢中になるはず。
お風呂などで現実の水の姿を見せて上げると、実に効果的だと思います。
ファーストブックにオススメします。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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