
受験の日、答案を白紙で出した耕平。ひたむきに生きているからこそ、彼はそうしたのだ・・・。人間の優しさ、いとおしさを描く感動作。
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あとがきを読んで、驚きました。
広畑耕平は実在した人間なのでしょうか。白紙の答案用紙は本当の話なのでしょうか。
モデルのいるフィクションとしても、最後の章は衝撃でした。
家庭事情で、自ら進学を断念したとしたら、入学試験で答案用紙の裏側に回答を書き連ねるという決意は、悲しすぎます。
兄妹のように育った幼なじみの甘い回想物語にうっとりしていただけに、崖から海に飛び込むような最終章が実感できません。
結局幼なじみは結婚していないのでしょうね。
それは当事者の問題だけど、白紙の答案用紙で進学を断念するような子どもを作ってはいけないと、親の立場で考えました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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