読むのが楽しい、音のリズムが楽しい、「どーんと やさい」シリーズ第一弾。 さあ、はじまるよ きゃっきゃ キャベツのむきむきショー にまい さんまい よんまい ごまい どこまでむける? まだまだ むける ふーっ おしまい
この葉っぱのようふくをどんどんぬいでいくページ、子どもはきっと大好きです。 身近な野菜「キャベツ」の、意外な姿。 わーっと目をまるくしながら、うふふと笑いながら、キャベツが変わっていく姿に目は釘付け。 むらさきキャベツも、まるまらないキャベツもあって・・・。 きゃっきゃ キャベツ、畑でほうっておくとどうなるのかな? 子どもの好奇心を育てる野菜絵本。 幼稚園や保育園で、みんなで読んでも楽しそう。 自然界や食材に興味をもちはじめた3歳から小学校低学年くらいの子どもたちにぜひ読んであげたいです。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
キャベツ畑に行ってみると、ちびっこ芽キャベツ、色あざやかなむらさきキャベツ、青汁のもとのケール、花のようなはぼたん……いろんなキャベツがありますよね。 最後に畑にのこったキャベツからはぐんぐん茎が伸びて、やがて種ができます!私たちの栄養となる、元気な畑の野菜たち。そんな野菜たちが、リズミカルな言葉といっしょに動きだします。 幼・保・小低の子どもたちが、楽しみながらやさいにふれられるシリーズ。
著者のことば
『きゃっきゃ キャベツ』の船出 いわさゆうこ(絵本作家・イラストレーター)
童心社のN女史から本の依頼があった。幼児向けの野菜の絵本シリーズを作りたいという。 元気でおいしそうな野菜たちの本、小さな子どもたちが楽しんで野菜を理解し深める本、と彼女は熱く語った。 そういえばと、わたしも思う。ここ数年、書店に入ると、おとなの野菜関係の本はずいぶん目につく。 それに引きかえ、子ども向けの野菜の本はそれほど多いとは思えない。ましてや幼い子の本は。これは大役である。 不安と、幼児向け野菜の絵本の船出ともいえる本作りに立ち合える喜びでわたしは気を引き締めた。 戦後の食糧難のころ、両親は田舎に引っ越し4人の子どもを育てた。家の周りはすべて畑だった。 白菜、じゃがいも、キャベツ、ネギ、トマトにキュウリと、なんでもかんでも育てていた。 そんな畑の雑草や野菜が、幼年期のわたしの遊び相手であり、畑は遊び場だった。 野菜の絵を描いていると、あのころの風やにおいがよみがえる。 とうとう第一弾、キャベツの本が港を出る。キャベツといってもいろいろなキャベツがあること。 もともと野の草だったキャベツ。 花も咲けばタネもつけ、キャベツとしての命をつないできたことなどを折り込んで絵を描いた。 さあ、『きゃっきゃ キャベツ』よ、帆を上げて子どもたちのもとに届いておくれ。 本の良し悪しは子どもたちが決めてくれるにちがいない。
キャベツを、一枚ずつはがしていくのは、とても楽しそうだけど、お料理以外で、はがしていってしまったら、ママに怒られそうですね。どんな風になっているのかその疑問を、この絵本では、見せてくれます。
あさがおや、ひまわり、プチトマトなどは、小学校で育てることはあっても、キャベツを育てることはないので、この絵本で種や、種類、育ち方もわかります。日ごろ、何となく食べているだけだなんて、もったいない!この絵本を読んで、キャベツを知る価値ありです! (ぷりこさん 40代・ママ 女の子13歳、男の子8歳)
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