「橋」についてじっくり考えたこと、ありますか? 「橋って、なにで できているの?」「どんな形があるの?」 この絵本は橋の始まりから、材料、種類、そして役割までを、とってもわかりやすく絵と言葉で描いている知識絵本です。
橋は離れている場所をつないでくれます。 湾や川や湖にかかっています。大きな谷や小さい谷にもかかっています。 材料は様々。石からも、丸太からも、動物の皮からも!作られています。 最初の最初にかかった橋をつくったのは「自然」。 川が岩をけずったり、木が川の上に倒れたり。その上を、きっと誰かが恐るおそる渡ってみたのでしょうね。 それでは、浮いている橋っていうのは知っていますか?屋根のある橋は? 汽車や電車が走る橋はどんな形をしていましたっけ? 一番長い距離のある橋はどんな構造をしていると思う?
うーん。橋一つとっただけで、こんなにも色々な話題や疑問があるなんて…興味津々。 それもそのはず、橋に求められるのは渡るための要素だけでなく、安全性や強度、そして文化的な象徴としての役割も担っているんですから。デザイン性も重要なわけです。
絵本自体はとってもシンプルなのに、湧き出てくる好奇心はとても大きくなっていきますね。 グラフィックデザイナーとしても活躍しているエドワード・ミラーの絵は、建築物や乗り物をかっこよく見せるのにぴったり!色も形もとても洗練されていて、大人だってドキドキしてきます。 小さな子にはもちろん、小学生になったって遅くない。子どもたちと一緒に読みたくなる絵本一冊です。 一緒に、既刊の『トンネルをほる』もオススメします。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
丸太で作られたもの、動物の皮で作られたもの。電車が通るためのもの、人が歩くためのもの。世界には、いろんな橋がかけられています。橋の歴史や種類、役割を、やさしい言葉でえがいた知識絵本です。
「橋」についての子ども向け専門書。
橋のみで、子ども向けに1冊の本ができてしまうのが、
まずは驚きです。
そして内容も興味深い。
橋の歴史、橋の役割、橋の構造、橋の素材、
世界で一番長い橋、世界の個性的な橋などなどなど。
動物の皮でできていたり、浮いている橋があったり、
大人も知らなかったことがいっぱい。
屋根のついている橋は映画「マディソン郡の橋」にあったな、
なんて懐かしくなったり。
4歳(当時)の息子は、建築ものが大好き。
同シリーズの「トンネルをほる」とともに、
この本も大好きで、繰り返し読みました。
橋の名前を覚えたり、
鉄橋の三角形の部分、「トラス」なんて専門用語も覚え、
日常遣いしています。
子ども向け知識絵本にはなかなか珍しく、
さし絵がスタイリッシュなのも嬉しいです。
しかし、ただ、かっこいいだけではなく、
橋の構造などが正しく一目でわかるように、
かつシンプルに描かれている。
今は橋に特別興味がありません、
なんて人も、これ一冊で橋博士。
読めば納得のオススメの絵本です。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子6歳)
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