ネコはオウムの用意したごちそうだけでは足らず、オウムを丸飲みにします。それからおばあさん、ロバ、王様一行を次々に丸飲みにして、最後にカニを飲み込んだところ……。
読んでいる途中で、デンマークの民話の「ふとっちょねこ」〔ジャック・ケントによる再話:朔北社〕と似たお話だと思いました。
こちらは、けちで貪欲なねこが食事に招待してくれたオウムの大歓待でも満足せず、オウムをぺろりと丸呑みしてしまうところから、延々ぺろりごくんが続きます。
食べたものが増えていく文章は、まさに積み上げ歌です。
読みながら、ラストは?とワクワクして読みました。
ねこのおなかの中の様子のページが愉快です。
○○(読んでのお楽しみ)の活躍で、めでたしめでたしになったのには、なるほどと思いました。
それにしても、最後までオウムは“足るを知る”慎ましい品のある存在でした。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)
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