ちょっとせつないけど、とてもあったかい猫プシュケと女の子の恋物語。
ひとりぽっちだった女の子が出会った、真っ黒なからだにキラキラと輝く金色の瞳をもった猫のプシュケ。 ふたりは唯一無二の友達になる。 でも、プシュケは女の子に恋をしていた。 時は流れて女の子は大人になり、プシュケの言葉は、やがて女の子には届かなくなる。 ある晩お月さまがプシュケにいう―それはプシュケも分かっていたことだった。
命の尊さ、人を愛する気持ち。あたりまえだけど、とても大切な気持ちにあらためて気づかされる、小さな子から大人まで楽しめる絵本。
女の子は、人と話すことが苦手でした。
小学校へ行ってもひとりぼっちでした。
かなしい時は、浜辺へきれいなかいがらをさがしに行きました。
かなしさを忘れることができたからです。
そして、ある日のこと、浜辺で、小さな小さな、真っ黒なこねこと出会ったのです。
女の子は、そのこねこに『プシュケ』という名前をつけて、仲良く暮らしました。
女の子は成長し、プシュケとの関係も少しずつ変わってきます。
プシュケの、女の子への思いは変わりません。
そして、その日がやってきます。
命の長さと恋する気持ちの違い…
最後に見せてくれた夢。
なんだか、胸をぎゅっとつかまれたような気持ちになりました。
昨年、天に召された、我が家のにゃんちゃんを思い出し、涙がこみ上げてきました。 (おしんさん 50代・ママ )
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