ある朝起きると、窓の外は一面雪でまっしろ! たくさん雪がふったのです。 こうくんは早速外に出て雪だるまをつくります。 「そんなにちびじゃ、すぐにとけてきえちゃうな」 おにいちゃんがいじわるを言うから、こうくんは夜になっても心配で眠れません。 そうっと窓の外をのぞくと、こうくんの作った小さな雪だるまに手足がはえて、のんのんとことこ 歩いて行くじゃありませんか!? おどろいて、ついて行ったこうくんの目の前に止まったのは雪のバス。 「いっしょにいくかい?」 こうくんがバスにゆられて着いた先は「ゆきまちいっちょうめ」。そこは何もかもが冷たい雪で出来ていて・・・。
冷たいハンバーグに雪のプール、雪のぼうしに冷えたマフラー。 ひゃあ、見ているだけでも冷たくなってきちゃう。 でも、夜の雪のまちは幻想的できれいで、何より小さな雪だるまたちが生き生きしていて嬉しくなります。 こうくんと小さな雪だるま。ずっと一緒にいるわけにはいかないけれど、たくさん遊べてよかったね。
冷たそうだけどあたたかみがあって、寒そうだけど憧れちゃう美しい雪の世界を描きだしているのははせがわさとみさん。第18回おひさま大賞最優秀賞受賞作品を再構成して描き下ろされたのだそう。 雪が大好きな子どもたちの心にきっと残る1冊になりそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
雪だるまのまちで過ごした一夜 たくさん雪がつもった朝、こうくんは小さな雪だるまを作りました。その夜、窓から見ていると、なんと雪だるまに手がはえ足がはえ、とことこ歩いていくではありませんか!こうくんは雪だるまに誘われてバスに乗りました。 着いたところは「ゆきまちいっちょうめ」。真っ白い雪のまちです。雪のレストラン、、雪のプール、商店街…なにもかも雪でできていて、おいしくて楽しいけど、とっても冷たい!雪だるまたちが大きくなるための儀式も紹介してもらいました。 とっても楽しくてずっと遊んでいたいけれど、こうくんすっかり寒くなってしまいました。「ぼく、そろそろ帰ろうかな…」すると小さな雪だるまは言いました。「ぼくは、このままここにいるよ」…。 人間の男の子と彼に作ってもらった小さな雪だるまとの心のふれあいを、柔らかな色彩と繊細なタッチで描きだした、新進絵本作家はせがわさとみさんの渾身の一冊。雪だるまのさがしっこもできて、親子で楽しめる冬にぴったりの絵本です。 第18回おひさま大賞最優秀賞受賞作品を再構成して描き下ろしました。
色々なゆきだるまが、たっくさん登場します!
雪だるまが運転する、雪のバス!
なんて夢のある展開なんでしょう。
そして一緒に乗るのは、なんと・・・!
この絵本、とっても好きです。
優しい色合いと、どこか懐かしいような物語。
これはお子さんだけでなく、お母さんも好きになってしまうはず!
自分だったら、せがまれなくとも何度でも読んであげたい。
すっかり、この作者さんのファンになってしまいました! (なーお00さん 20代・その他の方 )
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