困難に負けない勇気と希望、仲間と協力することの大切さを教えてくれる、読み聞かせにぴったりの「10ぴきのかえる」シリーズ。
ひょうたんぬまには、仲良しの10ぴきのかえるが住んでいます。
「ぼく、もうだめかもしれないよ……」
ある日、1ぴきのかえるが、重い病気にかかってしまいました。かんがえるが、図書館から『かえるの びょうきを なおすには』という本を借りてくると、「しゃっきりだけ」というきのこをすりつぶして飲めば、けろりんと治るいうことがわかりました。「しゃっきりだけ」なんて聞いたことがないかえる達でしたが、沼一番のとしよりがえるが、ぎろろんやまという山のほら穴に生えていると教えてくれました。
さっそく9ひきは、ぎろろんやまへ向かいました。山を3つ超え、流れの速い川をなんとか無事にわたり、いよいよ崖を登ればぎろろんやまです。そこで、やっと見つけた「しゃっきりだけ」。ところが、暗闇のなかから……。
「10ぴきのかえる」シリーズ。
仲間の1ぴきが病気という事で、薬用キノコ、しゃっきりだけを探しに行くストーリー。
しゃっきりだけが生えているぎろろんやまの、おどろおどろしい造形がなんとも。
今回もしゃっきりだけという薬用キノコを、かえる図書館で調べ上げたところがミソ。
この行動力が魅力ですね。
もちろん、仲間で協力して、仲間のために。
この姿が清々しいです。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子27歳)
|