小さな丘の上の小さな家に、おばあさんとねこ、ひとりといっぴきが暮らしています。今日はいい天気。外へ出てみると、おばあさんの育てたチューリップが見事に咲いています。… と、ここまでは普通のおばあさんの普通で素敵な暮らし。 「わたしは はなづくりの てんさいだわ」 その瞬間、おばあさんの頭の中で何かがピカっと光ります。 そして、こう言うのです。
「おもいついたら そのときに!」
バタバタと動き出すその様子に呆気にとられていると、その間におばあさんはどんどん行動して、実行していきます。それからも、おばあさんのピカッは止まりません。自分のお料理にうっとりした時、自分で作ったドレスの出来上がりにうっとりした時、自分の髪を見事にゆいあげた時…その度にこう言うのです。
「おもいついたら そのときに!」
その行動力の積み重ねで、何が出来上がったかというと…すごい事になっていますよ。おばあさん、大丈夫!?
この勢い、この実行力、この破天荒さ。おばあさんがとにかくかっこいいのです。それは子どもたちの目にだって同じに映るはず。やれば何でもできちゃうって感覚、絵本だからこそ味わえるものですよね。
さてさて、おばあさんの「おもいつき」の連続から生まれたのは、なんと小さな町! なんだかとても居心地が良さそうですよね。明るく元気な気持ちになれる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ピカッとひらめいたらすぐ実行。花作りも料理も洋裁もこなすパワフルなおばあさんが主人公の痛快な物語です。やりたいことによくばりな、子どもたちの気持ちにぴったりな絵本です。
おもいついたらそのときに!どんどん行動できるおばあさん!
なんて素敵!しかも、なんだって上手にこなしてしまうのですもの。
憧れてしまいます。
でも、なんでもどんどんできるって、自分で自分の行動を加減して
いかないと、自分の首をしめかねないのですね。あまりに忙しくて
おばあさんもねこも大変でした。
最後にはおふろで(温泉だし!)のんびりできてよかったよかった。
私はなんでも、どんどんできるタチではないけれど、おばあさんの
行動力は見習って、おもいついたら、少しでも動くようになりたいな。 (ぽこさんママさん 40代・ママ 女の子4歳)
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