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別の家族として
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投稿日:2013/10/11 |
自分につけられた名前というのは普遍的、永久的なものなのだろうか?とふと思いました。名字については結婚で変わることがありますが。
同じ頃に読んだ本で『エディート、ここなら安全よ』でホロコーストから逃れるためにユダヤ人の少女がフランス人の名前を名乗る場面がありました。そこで感じたのは自分のアイデンティティとは?
この『わたしは、わたし』の中では父が殺人事件の目撃者となってしまったために、違う町へ移り住み違う名前で生きることを余儀なくされる家族のことが描かれています。
日本の児童書と海外の児童書のテーマで大きく違うといつも思うことは「生きのびるには」が描かれていることです。
突然、自分の運命を変えてしまう出来事がやってきた時にどうしたら生きのびることができるのか?
この家族は別の家族になる道を選びました。『あなたはそっとやってくる』『ひとりひとりのやさしさ』と続けてジャクリーン・ウィルソンの作品を読んでいますが、いつも深いテーマを投げかけてくる作家であると同時に、文章が詩的で吸い込まれるように物語の世界に入ってしまうそんな印象があります。
私は私としてどう生きていくのか?主人公の少女と家族の生き方を通して考えさせられるものがありました。
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近代科学の父
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投稿日:2013/10/11 |
ガリレオは太陽中心説を唱え異端であるとの烙印を押されます。それ以外にもガリレオの発明品や改良品は多く存在します。
説が受け入れられない中、ガリレオがしたことは顕微鏡作りでした。
自分の信じる説を強く推し進めれば処刑されることもある時代、失意の生活の中でも何かを発見するということが彼の心の支えになっていたのかもしれないと思えました。
発見が時代に追いつかなかった不幸とでもいうのでしょうか。私はガリレオの発明、改良品が今の時代にも役に立つものであったことをこの絵本で知りました。
巻末に実験や発明・改良品についての説明があるのでよくわかりました。
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優しいのだけれど
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投稿日:2013/10/06 |
優しいのだけれど、誤解されている大男のお話です。
『泣いた赤おに』や『魔法使いのチョコレートケーキ』と似ているところが少しずつあるように思いました。
物の本質がよく見えるのはいつも子ども。スロボドキンもそんな風に思っていたのでしょうか。
『ピーターサンドさんのねこ』に引き続き、スロボドキンの隠れた名作が読めるのは嬉しいことでした。
ハロウィンがでてくるのでハロウィンの時期に読む本としてもよさそうです。
幼年童話ということですが、最初は読み聞かせして親子で一緒に楽しみたい本です。
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息子と同じ11歳で
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投稿日:2013/10/06 |
タイトルが衝撃的でしたが、この夏息子が戦争について調べていて、同じ11歳ということなので、ぜひ読んでみたいと思っていました。
原爆が投下されてその後の様子、当たり前のことなのですが、『はだしのゲン』や大道あやさんの作品と似通っているところがありました。
息子に読み聞かせをした時に、米澤さんが荷物を取りに行くために広島に出向く日が電車の切符が手に入った8月6日というところに「運が悪いな」と即座に息子の反応が返ってきました。
息子は歴史的な事実を知り得て読んでいますので、そう思わざるを得ないのだと思いましたが、一日でもずれていたらと思いました。
11歳で背負うには大きすぎる出来事で、その後米澤さんが奇跡的に助かったのもまたいくつかの偶然の重なりで、その後語り部として生きてこられて、このような本にされることは考えてこられなかったということですが、私は読んで知ることができてよかったと思いました。
当時被爆された方は現在高齢になっておられて、戦争から年数が経ち風化してしまう一方ですので、折に触れて子どもたちには紹介していきたいと思います。
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切なくも美しいラブストーリー
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投稿日:2013/10/05 |
さくまゆみこさんの講演会で、さくまゆみこさんの翻訳の中からぜひ読んでほしい本のリストにあった作品です。
ユダヤ人少女とアフリカ系アメリカ人の少年の切なくも美しいラブストーリーでした。
二人が一緒に歩いているだけで、詮索され陰口を言われる。今尚、偏見と差別にさらされていることがわかります。
お互いの魂が呼び合うようなそんな出会い。初恋のときめきを思い出させてくれるようなお話でした。
ナタリー・ウッドソン、詩的な文章でとても惹きつけられるお話を描く作家です。他の作品も少しずつ読んでいきたいと思いました。
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じぶんのかんがえをしっかりもった女の子
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投稿日:2013/09/22 |
新しい本に出会う時の出会い方はさまざまだと思いますが、最初にこの本を知ったのは徳間書店の本に入っている小さな出版案内でした。
タイトルと本の内容紹介を読んでこの本はぜひ読んでみたいし、きっと私の好きな本だろうという確信がありました。
タイトルのにも「図書館に児童室ができた日」とありますので、アン・キャロル・ムーアという女性がどんなことを行ったのかは一目瞭然。
女性の社会進出が難しかった時代、アンの行く道も決して平坦なものではありませんでした。
アンの性格を特徴づけるものとして「じぶんのかんがえをしっかりもった」というのが二度出てきます。
今、どの図書館にも児童室や児童コーナーがあるのは、アンが子どもたちのための読書環境を整えた先駆者であったおかげなのだと思うと、感慨もひとしおでした。
絵本の絵の感じや志を持って生きた女性ということで、『ルピナスさん』にも通じるものを感じました。
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ジョージア・オキーフの伝記
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投稿日:2013/09/22 |
今年の初めから伝記絵本について興味を持ち調べています。
伝記絵本についての論文を集めている中で出会ったのが、この『私、ジョージア』でした。
1887年生まれで98歳まで生きたというジョージア・オキーフという女性のことを私は知りませんでした。
12歳で自分は芸術家になるのだと決意し「わたしがしたことは、人のしないひとだった」と言い切ることのできた女性。
ジョージアの絵に向けた強くまっすぐな情熱がど場面からも感じられます。
98歳まで描き続ける中には困難や試練はあったのかもしれませんが、この絵本の中ではそれは触れられず、絵の道にひたすら没頭し続けたジョージアの生き方が伝わってきます。
信じたものを描きたいものをどこまでも追い続けた人生を思う時、静かな感動がありました。
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差別と偏見と
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投稿日:2013/09/22 |
キング牧師の演説を英語教材の中で聞いたことがあります。そしてその声の響きは忘れることなく私の中に残っています。そのぐらいに伝えたいことが伝わってくる演説でした。
伝記絵本を調べていくうちにこの本を見つけました。先に『ローザ』を読んでいましたが、絵が『ローザ』と同じ人であることを知ったのはこの絵本ナビのレビューを読んでからです。
数日前『あなたはそっとやってくる』というユダヤ人の少女と黒人の少年のラブストーリーを読んだ時に、まだまだ黒人に対しての根強い差別と偏見があることを感じました。
ローザ・パークスがバスの中で白人に席を譲らなかったことから、権利を勝ち取るために黒人たちが立ち上がり「白人専用」の標識が消えるまでに10年。その10年という途方もなく長い年月がかかったことに驚きましたが、その前の340年というもっと長い間にも黒人たちの忍従の日々があったのです。
キング牧師の力強い言葉と共に迫力のある絵。特に「愛こそがあらゆる問題をかいけつするたったひとつのカギなのです」という場面ではがっちりと手が握られているのが印象に残りました。
たとえ殴られたとしてもこちらからは殴り返すことはしない。その強い意志の象徴にも感じます。
差別と偏見はいつなくなるのでしょう。歴史を正しく知ること、差別と偏見のない世界がくることを信じること、それ以外にも私たちは考え行動していくことはたくさんあるのでしょう。これまで以上にキング牧師の一生について知りたくなりました。
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大人として歴史を知りたい
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投稿日:2013/09/22 |
平和であることの一つの象徴として文化鑑賞ができることがある。出版の自由があり、演劇や美術鑑賞ができること。
現在では当たり前のようなことが、戦争によってできなかった時代があることをこの絵本は伝えてくれます。
「1937年の12月13日、日本軍は南京をせんりょうした」という文章にとても居たたまれない思いがしました。
その時代に生きていなかったとはいえ、日本が他の国に侵略した歴史事実についてです。
何事もなく平穏に生活が行われていた日常が、ある一つの出来事で全く変わってしまう、いえ変えられてしまうこと。
過去のことでなく、今尚世界のどこかでは戦争や紛争が後を絶たないこと。
平穏な日常生活の中ではともすると忘れてしまうことを改めて思いました。子どもたちが戦争について学ぶ前に、大人として歴史を知っておきたいと思います。
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平和への祈り
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投稿日:2013/09/19 |
夏休みに息子と戦争のことについて調べました。戦争について調べた後はやはり今後私たちが進んでいく未来を考えることだろうと思っていました。
そんな時に福音館書店のホームページを見ていてこの本があることを知りました。
おじいちゃんの「戦争が終わって、平和の光があふれるような時代がやってきたんだ」という言葉を読んだ時に思いだしたのが、『母の友』の「私のことば体験」の中で松居直さんが語っておられた「『平和』ということばは、祈りでした」という言葉でした。
そして何気なくカバーを見たら、そこには松居直さんの言葉がありました。これは決して偶然ではなく、今も変ることなく良質の子どもの本を出版し続けることには平和への祈りがあるということを確信した気がして胸が熱くなりました。
震災後深く思ったことの一つは「ふるさと」とということではなかったか?と思うのです。人によっては原風景がふるさとであったり、今住んでいる場所であったり、目の前からは消えてしまった風景であったりするはずのものです。
風景だけでなくそこには人の営みや人間関係などに彩られて、思い出すと心が温かくなる大事なもの。
子どもたちが今後どんな未来をつむいでいくのかを考えるということも一つですが、今ある日々の生活を見つめ直して大切に過ごしていけたらいいなあと思いました。
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